先々週あたりに連載してしまった、
“難民シリーズ”において、
「カフェ難民の大量発生の一端は、
ゲームセンターの減少」
なる持論を述べましたが、
今日は、そんな減少する一方の、
繁華街のゲームセンターについて、
触れたいと思います。
なぜ、ゲーセンが減少するのか?
理由は明白です、儲からないから。
100円の売り上げで、
利益はわずか3円。
確かに誰だってやめたくなりますね。
ましてや風営法改正で、
営業時間は短縮されたのですから、
減少するのは必然でしょう。
今後、ゲーセンは、
大型ショッピングモールの一角で、
大型クレーン系、プリクラ系など、
単価の高いゲーム機が主流の店舗のみ、
生き残れるはずで、
我々が思い描く、
繁華街型ゲーセンは、
確実に消滅しそうです。
しかし、私見では、繁華街に、
絶対に必要な業種こそ、ゲーセンなのです。
ここは、紛れもなく、
繁華街の、湾処(わんど)だから。
湾処とは何か?
~河川と繋がっているが、
河川構造物に挟まれ、
池のようになっている部分~
大阪の淀川が有名で、
この湾処は、様々な植生が繁殖する、
自然界のゆりかごの役割を果たしており、
近年の河川工事では、
人工的に建設されるケースも
珍しくありません。
では、なぜゲーセンは、
繁華街の湾処なのか?
そう、まだ本流を泳げない、
稚魚達が身を置く場所だから。
ええ、十代若者の逃げ込み先、
駆け込み寺だからです。
時間もエネルギーも余っているが、
お金は彼、彼女達が身を寄せられる所など、
ゲーセンくらいしかないからです。
いつの時代、どんな街にでも、
彷徨える若者は沢山いるのです。
そんな彼らのために必要な避難先こそ、
ゲーセンなのですが・・・・・。
どうか代替空間が誕生してくれることを、
ゲーセンでたむろしていた、
かつての若者の一人とし、
密かに願わずにいられません。
バッタもん