究極の芸人キラー、
キダ・タロー先生が、
逝去されました。
この方、本業は作曲家、
数々のCMソングとヒット曲も出し、
自称、ナニワのモーツアルトなのですが、
実際、
そんなことを思っている大阪人は、
一人もいませんでした。
ほぼ、テレビタレントであり、
ラジオパーソナリティー、
ええ、そうです、
それほど面白かったのです。
大阪には、かつて芸人キラーが
三人存在しました。
本業は、それぞれあります。
作曲家 キダ・タロー先生
歌手 やしきたかじんさん
野球評論家 板東英二さん。
彼らは皆一様に、本来なら、
お笑い芸人さんがやるべき仕事を強奪、
そして、視聴者である、大阪人達を
その実力で黙らせ続けてきた、
伝説の猛者達なのです。
その中でも、
キダ・タロー先生は強烈で、
ツッコミの激しさも一級品でしたが、
ボケはさらに最高難易度を誇り、
強面で真面目に語り出しますが、
もうこの段階で、ボケに入っており、
相手の方は、
真剣な話だと聞き入るのですが、
当然、ボケですから、
途中でエッ?となるわけです。
この瞬間、一瞬でもツッコミが遅れれば、
THE・END、そう芸人失格で、
何人もプロのお笑い芸人達が
地獄を見せられており、
芸人が死ぬほど恐れる、
キダ・トラップだったのです。
やしきたかじんさんも、
上岡龍太郎師匠も、
キダ・タロー先生もいない、大阪。
どうやら、何の未練もなく、
離れられそうです。
ありがとう、そしてさようなら、
世界一面白かった作曲家、
キダ・タロー先生。
心よりご冥福をお祈りいたします。
バッタもん