50歳にしてようやく、
作家としての道を断念し、
筆を折った私に残された最後のカード、
それが、漢字だったのですが、
人生を好転させるには、当時は明らかに
実力が足りておらず、
以後、今日まで、これまでの人生において、
注ぎ込んできた執筆への情熱をこちらへ向け、
今日へ至っております。
エクセレントには価値がなく、
スーパーでないと話にならない世界、
そう、直感的に悟っていた私は、
漢字勉強を徹底して掘り下げました。
難読漢字や四字熟語、入試漢字も
充分に難しいのですが、
やはり固有名詞が断然に覚えにくく、
ずっと苛まれております。
しかし、誰も知らない、聞いたことのない、
難読漢字よりも、耳馴染みのある固有名詞の方が、
映えるため、
絶対にマスターしなければならないジャンルとして、
徹底強化トレーニングを積み重ねてきたのですが、
魚・虫・動物・鳥・単位・食品・体の部位・
外国名・外来語・鉱物・二十四節季などの中で、
断然な苦手ジャンルこそ、実は植物。
樹木はともかく、花が特に苦手なのです。
一例を挙げると、
・天竺葵ゼラニウム・西洋木蔦アイビー・春紫苑ハルジオン
・蒲公英タンポポ・花金鳳花ラナンキュラス・黄花蘿蔔ルッコラ
・寒芍薬クリスマスローズ・群雀蘭オンシジューム・葡萄風信子ムスカリ
ざっとこんな具合で、
これらを全ジャンル網羅しており、
私に勝てる方、
チャレンジお待ちしていま~す。
さて、
そこで仕方なく、専用練習台帳を製作し、
毎日欠かさず書いているのですが、
それでもなかなか記憶が進まないのです。
そんな日常の中、就寝中、夢を見ていると、
突然、苦手な植物のお題が出されたのです。
「ゆうすげ」
ゆうすげ・・・優曇華?
違う、それは、「うどんげ」。
ところがどう考えても、うどんげしか出ず、
書けずにいると、目覚ましのアラームが、
鳴ったのです。
ゆうすげ・・・ゆうすげ・・・ゆうすげ。
仕方なくスマホで検索しました。
ゆうすげは、「夕菅」。
知らない、調べていなかった。
早速、寝ぼけながら、練習台帳へ記入。
これが私の日常なのです。
バッタもん