中央競馬の最終開催日は、
有馬記念ではなく、
１２月２８日です。
この開催最終日が終わった以降、
我々は、とても忙しくなるのです。
我々とは、何者か？
ええ、馬券に本気で取り組んでいる連中、
ここでは、“本気組” とでも呼んでおきましょう。
なぜ本気組が忙しいのか？
開催は、来年の１月６日まで、
ありません。
その年に開催された中央競馬の
全レース結果が出揃うため、
データ分析を始めなければならないから、
なのです。
方法は人それぞれでしょう。
ただし本気組はいつも本気なので、
各自がオリジナルのデータブックを、
デジタル世代はPC内に、
作成しており、
攻略法の確認、見直し作業に
余念がないのです。
年末年始の時間が取れるタイミングが
極めて重要であり、
ある人は、メモを走らせながら、
ある人は、電卓を叩きながら、
ある人は、グラフを作成し、
ある人は、一覧表を仕上げるのです。
我々はいつも本気なのです。
そう、レースのある週末だけ騒ぎ、
薄っぺらな経験則や曖昧な記憶を
振り翳す、その場だけの “適当組” とは、
熱量の桁が最初から違うのです。
勿論、馬が走ることですから、
どれほど熱心に取り組もうと、
必ず成果が得られる保証などありません。
しかし、大人なら誰でも知っています。
取り組む姿勢と結果には、
大きな因果関係があることを。
ギャンブルとは、生き様そのもの。
博打に甘い連中は所詮、
生き様も緩いのですから。
深夜や早朝、静寂の中、
ペンを片手にノートを捲りながら、
データの整理に勤しむのが、
我が部屋における、
年末年始の光景なのです。
バッタもん