山手線品川から20分間られ、

 世界最大乗降客数誇る

 新宿辿り着きました。

 

 平日の夕刻降り口一つ間違えれば、

 確実に15分は消耗する、

 世界に誇るに日本の迷宮でもあります。

 

 そして、私も間違えました、ハイ。

 

 案内表示板に出ていた表示が、

 知らぬ間に消え失せる、

 新宿マジックに翻弄され、

 

 東西の移動ならいざ知らず、

 南北移動は至難の業なため、

 

 ボロボロになりながら、

 ようやく目的線へ辿り着き、

 

 余裕をもって出たはずが、

 待ち合わせ場所へ着いたのは、

 時間通りとなってしまいました。

 

 管理人さんらしき人の車に

 乗せていただき、

 辿り着いたのは・・・・・

 

 わが実家以上のボロ家。

 坂の多い東京らしく、

 玄関前に車が横付けできない、

 

 住宅地価格にマイナス査定の入る、

 典型的東京階段上がり家屋

 

 その建物を見た時、

 現在の仕事場へ面接で訪れた際

 

 会社の前に立っていた老朽化した

 公団住宅、そのズバリ

 「雇用促進住宅」思い出したほどです。

 

 玄関から中へ。

 男しかいない家屋には典型の臭気が漂い

 示された二段式ベッド下段

 

 これぞに、東京二十三区最下層住居

 だったのです。

 

 <続く>         バッタもん

 

 

 新幹線品川駅到着し、

 山手線乗り換えました。

 

 平日、上京するなど、

 かつて仕事をしていた出版社の

 編集者と会っていた頃以来、

 久しぶりです。

 

 時刻夕刻18時台

 帰宅ラッシュが始まっています

 

 各駅停車の山手線品川からなら、

 新宿まで、たっぷり20分掛かり

 

 まだまだ湘南新宿ラインを途中利用し、

 ワープする裏ワザは体得できておりません

 

 スマホ触れないことが、

 大人の美学思い込んでいる、

 痛い私は、車窓周囲の人観察します

 

 東京の実力とは、まさに

 女性のクオリティーの高さ

 さすがは日本選抜

 

 モデルクラスはゴロゴロいて、

 その実力に圧倒されます。

 

 実際プライベートで、

 現役乃木坂某メンバーすぐそばで、

 目撃したことがありますが、

 

 遜色ないクオリティーが、

 普通に電車に乗っているのが、

 さすが東京、なのです。

 

 ところが、ここからが

 東京の真の顔が見える領域

 老若男女問わず

 

 その眼差し顔色は、

 ほぼ一様に生気に乏しく

 目は死んでいるのです。

 

 それほど、消耗の激しい街こそ、

 東京、なのです。

 

 世界屈指の階級社会では、

 そのピラミッドから落ちないように

 踏ん張るだけでも一苦労

 

 田舎のように、生まれた土地と家が、

 そのままアイデンティティとなるほど、

 甘くはありません。

 

 かつて日本海側某都市で

 警備員をしている時、

 勤務先のオバサンが言ってました。

 

 東京なんて、住むところじゃない。

 

 確かに持ち家率日本一の県からすれば、

 そうでしょう。

 

 のんべんだらりと、

 何者なのかと問われる心配の無い、

 地元に胡坐をかき、

 

 どこへ出掛けるのもすべて自家用車。

 ぶくぶく醜く太り、生活習慣病を

 患っている、ぬるま湯人からすれば、

 

 東京は、地獄そのもの

 

 けれど、想像を絶するほどの

 消耗を強いる街とは同時に、

 

 ここでしか活かせない才能を評価し、

 日本で唯一の居場所と富を

 提供してくれる街でもあるのです。

 

 ここでしか生きられない人間だけが

 出てくる街

 

 そして本物の覚悟を要する街なのです。

 

 <続く>         バッタもん

 

 退職の日まで間がなく

 バタバタとする最中

 

 仕事を終えて、新幹線へ飛び乗り、

 上京しました。

 

 そして久しぶりの東京であると、

 記憶を巡らせていると、

 

 前回は確か、コロナの最中、

 羽田まで飛行機代が、

 5千円ほどで乗れた記憶が蘇りました。

 

 そして、帰りの飛行機の中で

 決めたのです。

 

 ~どこかから実力を認められ、

 お呼びが掛からない限り、

 もう東京へ来るのは、よそうと~

 

 そう、物見遊山の上京を

 自身へ禁止したのです。

 

 東京という街の実力、凄さを

 目の当たりにする度、

 

 自らの小ささ非力さを痛感し、

 居ると正直、辛いからです。

 

 しかし、今回

 ノコノコとやって来ました。

 そう、呼ばれてもいないのに。

 

 私はまた、前倒ししたのです

 

 脳裏を、2018年の渡米ります。

 私はかつて、決めたのです

 

 作家となり、手にした印税や原稿料で、

 憧れの地、ボストン・フェンウェイパークを、

 訪れようと。

 

 しかし、実際は、会社の休暇と、

 馬券の収益渡米を前倒し

 疲弊した魂の救済に掛かったのです

 

 今回も同じなのです

 呼ばれてもないのに、

 やって来たのです。

 

 <続く>         バッタもん