先日は訪看さんに挨拶に行ってきました。




妻の闘病生活の最期は、

本当に色んな方に関わって頂きました。



妻からすると、

あまり新しい人に来て欲しくない、



という思いや、



二人の時間が減ってしまう、

だけど、助けがないと生活が出来ないという、


僕自身の葛藤もありましたが。




本当にたくさん助けて頂きました。




訪看さんも様々なタイプの方がいて、




僕は訪看さんのMさんに、

ちょっとした違和感を感じていました。




妻と年齢が近く、


訪問看護師さんとしては、

おそらくまだ経験が浅くて。



上手くいかないことに、

感情的になっているように見えて、



僕は当時、それを見ていて、

少しモヤモヤしていました。



また、妻が旅立った時も、

手を合わせに来られなかったので、



嫁さん、寂しいね…と思っていました。




そんなMさんが、



ご挨拶をさせて頂いてすぐに、

涙を流されて。




「私、いつも今日はこれを絶対にやるって、心に決めて、いつも〇〇ちゃんのおうちに行かせて頂いてたんです。


そうしないと、すぐ泣いてしまいそうで…」




そう言われて、


僕のモヤモヤが腑に落ちました。




妻への思いがあってこその、

あの様子だったんだなぁ…と。




何だか、



「旦那さん!」



と、妻から怒られているようで、



自分の浅はかな感情を反省しました。




師長さんは、



「少しでも元気そうな旦那さんを見れて良った…。


〇〇ちゃんは、いつも心配していたから。


旦那さんを独りにさせれないって、


それだけを思って毎日頑張ってましたよ」





そう言われた瞬間、


僕は妻の言葉を思い出していました。




妻が旅立った日の昼間、



突然、



「旦那さん…、私、頑張るからね」




と、言ってくれました。





僕は色んな感情を抱きました。



再発してからは、

ずっとずっと辛くて、


どうしようもなかったはずだから。



妻とまともな会話が出来ず、

ただ見守ることしか出来なくて、



僕自身もやっぱり辛かったから、



突然の言葉が、

嬉しくてたまらなかった…。



あの時だけは、

妻と間違いなく一緒にいた。



意識が虚ろでも、


まるで、元気だった頃の妻と一緒にいるような、



そんな前向きで幸せな、

二人の生活の一瞬を感じることが出来た。





だけど、


すぐに旅立ってしまって、




どうして…!!!



頑張るっ言ってくれたのに…!!!



また妻と話が出来ると喜んでいた僕は、

どん底に突き落とされ、



怒りのような感情も、

僕の中をグルグルと回った。







師長さんからの言葉で、


妻の「旦那さん、私、頑張るからね」は、



僕のために言ってくれた言葉で、



妻が本当に頑張って。


振り絞って言ってくれた、


言葉だったんだなぁ…と、





探していた答えが、

少しだけ、見つかった気がして、





少しだけ、心が救われた。