#ただの私

#オノヨーコ

#yokoono


以前に読んだ時は、オノヨーコという人の、文中から発せられる強い自己主張に違和感をおぼえた。好きではなかった。

でも今はなんか違った。切実な思いがあったことが分かる。寂しくて仕方がないのに、人とは交わらない事を選んでしまう自分。ここにもそんな人がいるんだなと気がついた。そしてそれを声高でなく、戸惑いながら語っていただけなんだと思える。


ずっと以前に、彼女がしていたカッティングイベントについての記述がある。ただ座している彼女の服を、参加者が次々に切り取って持ち帰るもの。アートというと、アーティストが何かを発信して観るものに一方的に与えるイメージだが、彼女はそうではないものをやりたかったという。共にそこにいる人と対等に、その時間で共に何かを作り上げるようなイベントをやりたかったとの事。


なるほど。発信する事の心地良さの一方で、それを受ける事の息苦しさも感じるこの頃。SNSとかね。


再読してみて色々新しく思う事がありまし。