
“PEANUT LIGHTER (ピーナッツ・ライター)” を手に入れました。
ステンレス製のケースにオイルライターが封入された小型の防水ライターです。
海外のEDC (エブリデイ・キャリー) 系フォーラムの画像なんかでは定番となってるアイテムなんですが、国内では販売されてなくて、入手するには海外から通販するしかないのですが、今回ヤフオクにて入手に成功、やったね!

蓋を被せるとこんな感じのカプセル状態に。
蓋と本体の接合部の黒い部分はラバー製Oリングになってるので、蓋を締めこんでおけば内部に水の侵入を防ぐことが出来るという物。
この状態で5cmに満たない大きさですが、ステンレスの削り出しなので結構な重量感があります。

ライターとしてはとてもシンプルな構造で、風防が無いことを除けば、ZIPPOとほとんど変わりませんね。
ケースの密閉性のおかげでオイルの揮発が少ないのか、このサイズにしてはオイルのもちが良いような気がしますな。まあ、火自体もZIPPOに比べたら全然小さいしなぁ。
ただし、前にも書いたように風防がないので、耐風性に関しては皆無ですな~。フッと息を吹きかけると消えちゃいますw
また、1枚目の画像のように点火して平らなところに立てることも可能ではありますが、これをやるとライター全体が熱くなって大変危険です! キャンドルのような使用法は絶対に避けましょう。
【ぶっちゃけ、ココからが本番です】
それでですね、このライターを入手してしばらくの間。手に馴染ませようと思って、頻繁に火を点けたり消したりを繰り返してたわけですよ。
そしたらですな、最初は一発で点火してたのが次第に点きが悪くなっちゃって…そのうちまったく火が点かなくなっちゃったんですな~。
手に入れてから数日です、これはガッカリですよ。
そんなわけで、なんとか復活させようとネット検索を駆使してオイルライター(おもにZIPPOですな)のメンテナンスや修理法について勉強しましたよ。
いままでオイルライターのメンテナンス経験などほとんどなかった(火打石の交換やオイルの充填くらい)ので、試行錯誤を繰り返しました。
オイルはちゃんと入ってるし、芯も吸い上げてる、ということは芯が焦げすぎてるのが悪い? もっと長くしてみたらどうか? …などなど、いろいろと試したものの効果なし。
【で、さらに調べてみたよ】
結局これは、火打石からの火花が足りてないせいでは?ということに気付いたんですな。
ZIPPOのメンテナンス法を指南してるサイトに、「火打石が削れて小さくなっていると、下からスプリングで押し上げる力が不足して、火花が出なくなる」または「スプリング自体が縮んで押し付ける力が弱くなると火花が出なくなる」というケースを見つけました。
どちらのケースだったとしても、とにかく火打石をホイールに強く押し当てられるようにしてやれば解決するはず!と見当をつけて、まずは火打石をチェック。
するとたしかに小さくなってましたが、市販されてる新品状態のものの半分程度の長さはあったので、これはスプリングが弱いのかな?とも思いました。
なのでまずはスプリングを引っ張って伸ばそうかと思いましたが、無理に伸ばすと巻きが乱れて中で引っかかりそう…。ということで、スプリングを伸ばすことなく押し上げる力を増すために、楊枝の先端を切った物をスプリングの末端に刺して、短くなった分の火打石の長さを補うことにしました。
火打石をセットし直して試しにホイールを回してみると、さっきよりも大きな火花は出るものの、着火にはまだ及ばず…とはいえ、原因は掴めたのでもう一息ということで、今度はZIPPOの火打石に交換してみることにしました。
さっそく近所のホームセンターにて購入、入れ替えようとしたところ…なんと、火打石とスプリングの通るパイプよりほんの少しだけ太くて入らないじゃないですか! まさか、おそらく世界的に見てもメジャーであろうZIPPOの石が使えないとは…。もう、ほんのちょっと太い感じなんですよ、ただ、棒かなんかで突っついて、パイプの途中で詰まったりしたらそれこそ一巻の終わりです。
【正直このあたりで挫けそうになりました…】
ネットで “PEANUT LIGHTER” のトラブルを調べてもヒットしないし…でも諦めきれません、あとちょっとなんだよなぁ~と頭を捻って出た結論は…「石を削って、パイプを通るサイズまで細くしよう」でした。
方針が決まれば話は早い。
タミヤの模型用金ヤスリで小さな円柱の側面を少しずつ削ってやりましたよ。石が小さすぎて摘むこともできないので、指の腹にめり込ませて固定し、棒ヤスリの上を前後させて削りました。ZIPPOの石は表面が金色に塗装されているので、この塗膜を削り落とせば、全体的に一回り細くなる感じでしたね。

一番左) 元から入っていた石
中央) ZIPPOの石を削って一回り細く加工したもの
右端) ZIPPOの加工前の石
んで、加工が済んだ石を恐る恐るパイプに入れてみると…スルッと通りました! ちゃんとホイールに接するところまでスムーズに到達して、途中で引っかかることもありませんでした。
スプリングを戻して、しっかり押し当ててホイールを回すと…大きく火花が飛びました! 加工した石ではほぼ一発着火できるほどに好調です、イヤ~ホントあきらめないで良かった~♪
残りの石も加工したので、これでしばらくは(下手すると一生分)石の入手に困ることはないな!
そんなこんなで、無事“PEANUT LIGHTER” は復活しました。
今回のトラブルをきっかけに、オイルライターの構造を理解できたのも良かったですね。単純な構造に秘められた様々な工夫に感心しきりです。また、単純なおかげで、人の手で充分に修理可能なんですよね。修理やメンテナンスを繰り返すごとに愛着も増すし、良いことずくめです。
【余談ですが…】
ちなみに、ZIPPOの火打石に交換するまえに、使えなくなった100円ライターを分解して取り出した石も試しました。こちらも長さは十二分にあるものの、やっぱ少しだけり太すぎて使用不能でした。とはいえ、側面を削れば使えるのが分かったので、加工して予備の石としてオイルタンクの中に忍ばせてあります。
100円ライターは石よりガスのほうが先に無くなったり、何らかの原因で火が点かなくなるケースがほとんどなので、石は長いまま残ってるんですよね。分解自体もコツをつかめばさほど難しくもないので、オイルライター使ってる人は捨てちゃう前に回収しておくとイイですよ~(まあ、ZIPPOの石って、ほんとどこででも手に入るし安いんですけどね~アレですよ、エコですエコw)
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“True Utility”という、イカスEDCアイテムを揃えたブランドの商品を、アウトドアアイテムで有名な“ハイマウント”が取り扱い始めた模様。
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