体も心も元気な時はビールがおいしい。

ビールが飲みたい!と切実に思い、しばらく水やお茶を我慢してまでビールにたどり着いたのに、あまりおいしくない。ビールを飲むような状態ではないのかなと思った。

 

20年ほど前から続いている町全体の夏祭りには、毎年来ている。ただ飲んで食べて催し物を見るだけである。最後の踊り流しに参加するでもない。ただ習慣として来ることになっている。

 

今年は小2の娘が初めて浴衣を着てはしゃいでいる。おさがりであるが、いっこうに気にしていない。どうやら浴衣は子どもやせいぜい20代はじめの女の子が着るものらしい。小学校・中学校の女の子たちを見ていると、いろんな色や柄の浴衣を着ており、自分で選んだのか、親が選んだのか知らないが、その趣味もさまざまである。

 

まだ7月の終わりだというのに、夏の終わりのような気候と、数日のいろんな出来事のせいか、夏祭りの雰囲気とあいまって感傷的な気分となる。

 

色とりどりの浴衣姿の女の子たちを見ながら、10年20年後の彼女たちを想った。10年後にはすでにこの世にいない子ももしかしたらいるかもしれない。20年後失意の中で自ら命を絶つ子もいるかもしれない。前途に待ち受ける苦難を想像もせず、今を生きる彼女たちを見ていると、娘が助けを求めているときに、、すでに自分はこの世にいないかも、いても娘の苦しみに気づかないかも…そんなことを思い、思ってみてもどうにもならないことなのだとあきらめた。

 

この世には何十億の人間がいて、自分以外は他人である。他人のことで身もだえしていては身が持たないのに、それでも子を亡くした母を思うと、自分や娘を重ねずにはいられない。病で苦しむ娘を持つ親を思うと人のこととは思えない。

 

やはりこの気候と数日のドタバタの影響が強い…日常に生還せねば。

 


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