現場監督のイメージ。

 

10年ほど前までは、ベテランの強面のオジサン、経験豊富で、叩き上げ。労働者を酷使する経営者の手先…なんてかんじも。

 

だが数年前、住宅会社のイケメン若造営業マンが、「ボク、営業の前は現場監督だったんですよ~」と言うのを聞き、ふ~ん、若いのに偉いねぇと思ったものである。

 

その後、現場監督なるものは、ベテラン・強面・経験・叩き上げとは程遠く、3週間~1か月の短期間で即席に仕上げて現場に放り込むものであると知った。

 

経験なし、資格・技術・知識なしでも大丈夫です。1から教えます。研修費は会社持ちです!給料は30万円です!(残業代込み)とあんちゃんたちを誘いこんでいるということを知った。

 

形ばかりの確認テストを受け(100点中20点でも再教育・延長なし)現場に出され、何をしていいかさっぱりわからず、おつきあい残業もしてみるが、数週間で心身ともにつらくなり脱落。入社時に、何日以内に辞めたら研修費用を返すとかいう契約書にサインをさせられていて、カネはないし、仕事はやめたい、でもどこにも頼れず…

 

23歳の現場監督、過労自殺のニュースを知り、若い人は恐ろしく搾取・浪費されていると思った。資格があってもなくても、能力があってもなくても、同じなのだと思った。


にほんブログ村