突然訪問した業者から指輪やネックレスなど貴金属を売るようしつこく要求され、安値で買い取られる「押し買い」なるものが横行しており、それらの相談が最近増加しております。


強引な手法で買い取るケースが多く、一度売ってしまった物品を後で取り戻すのは困難です。


全国的に被害や相談がふえているので、ご注意ください。


このところ金やプラチナの相場が高騰しており、業者は安く手に入れた貴金属を売って利益を得ているものとみられます。


相談者は女性に多く、「業者が何度も自宅に来て、貴金属を売るよう執拗に勧誘された」というものが多いです。


中には、「すでに安く売ってしまったので、解約したいが可能か?」という相談もよせられています。


消費者が訪問販売業者から商品を購入したり、サービスをうけたりする場合はクーリングオフの対象となり、契約後8日間は解約が可能です。


ところが、消費者が売り手となる押し買いの場合は、現行の特定商取引法ではクーリングオフの対象外で、一度売ってしまった物品を取り戻すことは非常に難しいといいます。


もしこのような不審な業者が現れたら、売る前にどのような業者か確認し、買い取ってもらうつもりがなければはっきりと断ることが大切です。