NHKの大河ドラマで、平清盛が放送されていますが、その平家のことが全て分かるし、体感できる場所が徳島にあります。
徳島の最高峰“剣山”の山懐にある祖谷（いや）地方がその場所です。
深く切り立った山間の奥深くに、平家の落人が住んでいた所が今もあります。
そこには、平家にまつわるゆかりのスポットがたくさんあります。
寿永4年（1185年）、平氏一族は讃岐屋島の戦いで源氏に敗れ、生き残った武士たちは散りぢりに逃れていきました。
祖谷地方に伝わる伝説によれば、平教盛の次男 平国盛（教経）は、安徳天皇を奉じ、手勢百余騎を率いて陸路東に逃れ、大山（阿讃山脈）を越えて吉野川をさかのぼり、その支流の祖谷川山深い祖谷川の奥深くに隠れ住んだといわれています。
民謡「祖谷の粉ひき節」にも歌われるかずら橋 は、平家一族が追っ手から逃れるために、いつでも切り離せるようにと、シラクチカズラという植物で造ったといわれています。
また、落人たちは地元の言葉に京言葉をたくみに混ぜ合わせた独特の言葉を使っていたといわれています。
外部から来た者は、この言葉ですぐ見分けることができたといわれています。
剣山の山頂付近には、なだらかな草原が広がり「平家の馬場」
と呼ばれています。そこでは、平家の武士たちが軍馬の調練に励んだと伝えられています。
平家屋敷民俗資料館
に行くと、平家の資料や遺品がたくさん展示されています。
今年は平清盛をテレビで観るだけでなく、歴史散歩に出かけようではありませんか。
レトロなボンネットバスに乗って大歩危、かずら橋、祖谷渓などを約5時間かけて巡る定期観光バスもありますよ。
歴史を解説するガイドもついて、のんびり秘境を満喫できます。