「たばこを吸わない」「お酒を飲み過ぎない」などの健康的な生活習慣や適正な体重といった条件が一つ増えるごとに、がんのリスクが男性で平均14％、女性で平均9％ずつ下がっていくとの研究結果を、国立がん研究センターのチームが発表しました。（2012/3/5）
チームは、1990年代後半に岩手や大阪などの9府県に住んでいた45～74歳の男女約8万人を2006年まで追跡し、生活習慣や体格とがん発症の関係を調べました。
その結果、①過去も現在も喫煙の習慣がない ②日本酒を一日1合弱にとどめるなど、お酒を飲み過ぎない ③イクラやタラコなど塩漬けの食品を控える ④体格指数（BMI)が男性21～27、女性19～25と適正の5条件のうち、あてはまる数がふえるほど、がんの発生が減っていたといいます。
また、60歳以上に限ってみても、こられの条件とがんの予防に関連がみられました。