草履にもいろいろあり、礼装用から実用的な庶民的な草履まで多種多様である。
礼装用ならまだしも、一般庶民が日常的に履いていた草履や履物がだんだんと無くなってきています。
草履と一口にいってもたくさんのパーツでできています。
草履の天と裏、鼻緒とかそれをすげる人や夫々の職人さんなどが揃ってはじめて草履と言うものが出来上がるのです。
ところが、最近はその職人さんたちの高齢化がすすみ、腕を持った人がだんだんと消えていっております。
この業界も跡継ぎとか次世代の流入が見込めないというジレンマに陥っている業種の一つとして数えられると思います。
つい数年前までは、麻裏とか雪駄という履物も種類がたくさんあり、選ぶのに事欠かなかったのですが、急激にその変化が現れ、ふと気が付いたらほとんど市場に出回らなくなってきました。
調べてみると、やはり業界の体質が弱体化して、草履を作ることができなくなってしまっていたのです。
雪駄、麻裏、八つ割れ
という実用的な履物は近いうちにこの世から消えてしまうのではないでしょうか。
寂しい限りですが、仕方のないこと。残念です。
今ならまだ間に合います。