第二次大戦後、日本は急激な発展を果たし、大量生産、大量消費に象徴される経済大国へと突き進みました。
GDP(国内総生産)は世界第2位となり、その結果工業排水や家庭排水が河川や海を汚し、さらに空気まで汚してしまいました。
有機水銀を含んだ汚染水のたれ流しで水俣病などの公害を生み出し、大気汚染によるぜんそくやアスベストによるじん肺など公害による病気が発生するようになりました。
最近では、オゾンホールの拡大による紫外線の増加と温室効果ガスによる地球温暖化へとひた走っています。
戦前までは結核などの感染症で死ぬことが多かったのですが、戦後はガン、心臓疾患、脳血管障害などの生活習慣病からくる病気による死亡者が多くなりました。
これは衛生環境の改善による結果だとおもいますが、今後は生活スタイルを自然に溶け込むようにしないと健康からますます離れていくことになるでしょう。
山を守り、河川をきれいにし、海を汚さないようにすることが、結果的に健康を手に入れることができるのです。
ところが、お隣の中国やインドなどでは先進国に倣って、高度経済成長への道をたどっています。
その結果は先進国と同じ運命をたどるようになるとおもうのですが、そのうち病人大国へと突き進むことでしょう。
自然破壊をしてきた報いは必ず現れてくるはずです。
一刻も早く元に戻すことを考える時期になっているようです。