二束三文の「文」は昔のお金の単位で、低いお金の単位として使われていました。


二束三文とは二束でもわずか三文ということで、わずかのお金にしかならないということにたとえられます。


また、束を足に変えて二足三文と書くこともあり、江戸時代に流行った金剛草履を二足まとめてもわずか三文の値段であったことに由来しています。


「二束」も「二足」もひっくるめてとかおまけしてというたとえで、どちらも大まけしているという意味が込められています。


「三文」とは三文判とか三文芝居などのように粗末とか安いという意味で使われることが多く、実際の金額ではなく、損きりの意味を込めています。


こうして、捨て値で商売することを「にそくさんもん」といい、いくら売っても、もうけが出ない投げ売りを指します。