どちらも「りゅう」と呼び、同じ意味に使われていますが、掘り下げてみると多少意味が違ってきます。
龍も竜も架空の動物なので、地域とか信仰の対象などによっていろいろな表現の仕方があるようです。
そもそも日本における「龍」は中国から伝来したものであって、ほぼ中国の龍とよく似ています。
長崎おくんち祭りの「龍踊(じゃおどり)」や中華街の祭りなどに見られるように、「龍」は中国のものそのものです。
ただし、足の爪が明らかに違っており、中国は5本指に対して、日本は3本指となっています。
一方、「竜」はというと、こちらは西洋の竜を指していると言われています。
西洋の竜は羽が生えています。
顔は龍の場合、らくだを基調としているのに対して、西洋の竜は険しい顔が多いようです。
国や地域によって善であったり悪であったり、捉え方も様々な架空の動物です。
「龍」や「竜」は水にまつわる伝説がたくさんあります。
龍神とか竜神、またさんずいに竜と書けば「滝」になりますよね。
今年は滝に上るような勢いのある年になるよう期待したいものです。