今では考えられませんが、中世ヨーロッパではトイレの設備がなくて、各家庭では「おまる」を使用していました。
それに一旦取り置きしておき、まとめてからその排泄物を窓から外に投げ捨てていたといいます。
「水!気をつけて」と声をかけてから、窓から通りに投げ捨てたそうです。
そのため、路地の汚物で衣裳の裾が汚れないようにとハイヒールが発明されたのが始まりとなっています。
当時は男女とも履いていたし、オーバーシューズのようなものもあったそうです。
また、日傘も上から落ちてくる汚物を避けるために、天気の良い日にもさすようになったとされています。
道路や川には人の排泄物や、馬車をひいていた馬の糞、人の汚物を食べる豚の糞などで汚物まみれになっていた光景を想像してみてください。
臭いもひどいものだから、それをごまかすために香水が発達したともいわれています。
トイレが発達し始めたのは、まだ100年ほど前のこととのことです。
そのハイヒールも現代ではおしゃれのステイタスとして、女性の足を美しくアピールしています。