今で言う「ミュール」のことですが、ヘップとかヘップ履き、ヘップサンダルなどと呼ばれていたものです。
ちょっと近所へ出掛けたり、買い物程度のお出かけはこの履物で済ますことが多かったのは昭和40年代まで。
それからはお出掛けともなると、靴に代わっていったので庭先で履くことが多くなりました。
今ではおじさんやおばさんの履物の普段履きを総じて｢ヘップ」と呼んでいます。
若者にはヒールの高いものやカラフルな色や素材のおしゃれな履物として「ミュール」が人気となっています。
この「ヘップ」という語源は1953年の映画「ローマの休日」で、女優のオードリー・ヘップバーンが、サンダルを履いていたことから、名前の一部をとり、ヘップサンダルと命名したと言われています。
この映画は王女と新聞記者との切ない1日の恋を描いているロマンス映画で、トレビの泉や真実の口など、永遠の都・ローマの名だたる観光スポットを登場させていることでも有名です。