ギリシャ、イタリアに債務問題が浮上し、今やユーロ圏内は経済の不安が高まっています。
これを打破するために緊縮財政を執ることによって、さらに景気悪化を招き財政赤字はより増加するという悪循環に陥っている両国。
ギリシャにいたってはＧＤＰ成長率は2010年から一貫して大幅なマイナス成長であり、若年層の失業率は38.5％に達しています。
3人に1人は遊んでいるというわけです。
このような状態では、元気を取り戻すには一国の努力だけでは無理でしょう。
ギリシャもイタリアもご先祖が大きな財産を残してくれています。
世界遺産がいたるところにあり、世界各国から放っておいても観光客がやってきて、たくさんのお金を置いていってくれる。
のんきに暮らしていても十分生活をしていけるのですから、人間怠けてしまうのも分かるような気がします。
かつて西郷隆盛が「子孫に美田を残さず」と言ったそうですが、余るほどの財産があれば、子孫は堕落して大きな財産を失うばかりか、人格そのものを失う恐れがあるのです。
ギリシャもイタリアも今転換期になっている瀬戸際なので、国民の自覚をうながすような政策を行わない限り危機から脱却できないでしょう。