足や腰に自信ありますか?あなたの健康に足から応援。-olympus

一眼レフを手にしながら、最近世間を騒がせている「オリンパス」にお嘆きの方も多いのではないでしょうか。


永年に渡る粉飾決算により、1300億円もの損失を隠し続けていたようです。


いつからこのような会社の体質に変わってきたのかは当局の調べにお任せするとして、現在70%もの世界的シェアを誇っている内視鏡の誕生秘話をお伝えいたします。


1949年(昭和24年)8月、台風で立ち往生した列車内で折りしも出会わした東大病院外科医の宇治達郎さんとオリンパス光学工業(現オリンパス)の光学技師の杉浦睦夫さんが激論を交わしていました。


当時、体の中を写すカメラなど無い時代ですから、奇想天外な発想で宇治さんが杉浦さんに胃の中を撮影するカメラを作ってもらえないかと頼み込みました。


外から胃の内部が直接見えるとしたら、多くの命を救えるはずだと考えたからです。


その二人は意気投合し、後輩技術者らの協力を得て1号機を完成させました。


「あのとき列車が止まっていなければ、歴史は変わっていたかもしれない。」


このようにして、医学と光学が出会って62年が経ちました。


しかし、独占して走っているうちに会社の経営が放漫になり、腐った体質へと変わっていったのでしょう。


いくら優れた内視鏡でも、会社の内部の病巣は見つけることができなかったようです。