でっかいマメを見たことがあります。
ほとんど足の裏全体が水ぶくれ状態になって、もう歩けないという感じでした。
当店は四国八十八ヶ所の巡礼コースの16番と17番の間にあります。
ここへ来るまでに、11番札所の藤井寺から12番札所の焼山寺までが「遍路ころがし」といわれる難所があります。
彼はこの難所を乗り越えてきたものの、足の裏はマメだらけ。
このお遍路さんは、もう一歩も歩けないという悲痛な叫びで、当店を探し当ててくれました。
幸い当店の前に薬屋さんがあるので、相談しながら応急手当をしたのですが、その手当ての方法をお教えいたします。
何はともあれ、まず靴を脱いで、氷水で冷やしました。
マメは火傷と同じようなものですから、処置も同じと考えるといいでしょう。
一息入れたあとで、よく乾いた雑巾で足を拭き、ドライヤーの冷風で足を乾かしました。
乾かすことによって皮膚がしっかりしてきます。
たまたままだ水ぶくれ状態で水泡が裂けていなかったので、消毒した針で水泡の横を数ヶ所突付き、ゆっくりと押さえながら水を抜いていきました。
水泡のてっぺんは突かないようにするのがポイントとのことです。
歩く度に皮膚が破れて剥けてしまうと、回復にかなり時間がかかるということです。
そのあとはアロエをたっぷり塗って、処置は終了しました。
汗をかくと、マメができやすいので、ソックスはこまめに替えるのがいいでしょう。
あの人は無事88ヶ所巡ることができたかな～