ここに2枚の写真があります。
いずれも足元はブーツになっています。
しかし、よく見てみると違うデザインのものです。
当時の履物といえば、みんな指で鼻緒を挟んで履くものばかりだった時代に、靴を履くということはカルチャーショックだったにちがいありません。
竜馬は長崎に「亀山社中」という商社をを設立し、外国のものが手に入れやすかったからかもしれませんが、自ら率先して時代を変えようとしていたのでしょう。
政治のみならず、ファッションでも最先端を行っていたのですね。
袴(はかま)姿に靴とは異様な格好ですが、竜馬のように行動半径が広い者にとっては、靴はとても重要な役割をしていたと考えられます。
和洋折衷で不釣合いな姿にもかかわらず、現在でも女子大生が卒業式などで袴姿にブーツを履いたりするのは竜馬がルーツかもしれません。
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