健康を足から考えてみようとしている五分利堂の美馬宏行(みまひろゆき)です。


靴底にどんな材料が使われているかご存知ですか?底材の材料によって、靴の履き心地が左右されます。


さらに足とか腰、しいては身体にも影響があるので、底材にもこだわる必要があるでしょう。


靴のデザインや用途によっても底材を変えてありますので、いろんな角度から選ぶ必要があります。


そこで、底材の種類についてご説明しましょう。



ごく一般的なのが「合成底」


合成底とは合成ゴムのことで、化学的に作られたゴム状の素材です。


これは革底に比べて2倍以上は強いでしょう。


耐久性と耐水性を兼ね備えた靴としてあらゆる靴に使用されています。


しかし、足に対しての馴染みが革底に比べ悪く、通気性が無いため蒸れやすく、重いというデメリットもあります。



それに反して足に馴染みやすく、返りが良いという特徴をもった「革底」


通気性がよいので、足が蒸れにくく靴に対して理想的な素材です。


耐摩耗性や耐水性の面では、合成底やクレープ底のものに比べると劣ります。


また、靴に仕上げるには専門的な技術と時間を必要とするので、金額的に高くつきます。



ゴム底といえば分かりやすいとおもいますが、「クレープ底」という表面が凸凹のクリーム色に特徴がある靴素材。


天然の生ゴムを使ったクレープ底は返りがよく、弾力性に富み履き心地はすばらしいです。


ただし、油に弱いという欠点があるので、油がある現場や床で履くには不向きでしょう。


スニーカーや作業用の靴などに多く使用されています。



「ウレタン底」


価格的に安上がりだし、軽くて摩擦に強いので耐摩耗性に優れています。


スニーカーや普段履きの靴や履物に多く利用されているのがこの素材です。


ところが、この素材にも欠点がありまして、加水分解による靴底の割れです。


水や空気中の水分と徐々に結びついて早く分解します。


素材が分解すると、履いていると底が割れて、その割れが次々と広がり、中の発泡部分がむき出しになったとたん、あっという間にバラバラ状態となります。


この素材だけは特殊な糊でないと、くっつきません。修理がむずかしい素材の一つです。