視覚Ⅰ
サッカード=衝動性眼球運動(saccadic eye movement)は、
視野内のある点からある点まで注視点(中心窩)を高速に移動させる眼球運動。
サッカードは中枢からのパルス様の速度信号とその積分したステップ状の位置信号によって制御される。
水平方向と
垂直方向の
サッケードは異なった回路で生成されている。
サッカードは以下の3つに区別できる。
1.自発性サッカード
2.走査性サッカード
3.視覚刺激依存症誘発サッカード
1:中枢から特定の意図的な制御コマンドを受けなくても自然に生じるタイプ
2、3:外部からの視覚刺激に誘発されて生じるタイプ
2:スキャン・パスと呼ばれる連続した複数のサッカードと固視の繰り返しによって視対象の特徴部分を経時的に走査する運動。
3:周辺視野のキューに対して中心窩をそこへ移動させるときのサッカード。
サッカードはターゲットの少し手前で停止し、再度小さなサッカード(修正サッカード)を行い停止する。
サッカードの最大速度は運動の振幅と正の相関があり移動距離が大きくなると眼球運動の速度も速くなる。
サッカード抑制=視覚世界が安定な視野が得られることの1つのメカニズム
(我々の体や頭部はいつも不安定に移動していて、さらに眼球が休む暇なく運動しているのに、
我々の視覚世界はつねに安定している。)
中枢から「眼球運動を開始せよ」という遠心性の運動コマンドが出されると、
サッカードが行われている間は、網膜から中枢への求心性の知覚情報が抑制され、その結果、
情報量のない映像は近くされないという目的論的な考え方である。
前庭動眼反射
ヒトが下界を視認する過程においては、眼球が格納されている頭部と、頭部を支持する体躯を含めた
システムを動かすことによって日常の行動がなされる。
このためシステムは、動的な特性が網膜を常に不安定な支持系の下に置くという不利な側面を持つ。
身体が動いても網膜上の映像の安定化を維持、改善する仕組みが前庭動眼反射(VOR)あるいは前庭性眼振と呼ばれる反射性の眼球運動である。
頭部の運動には受動的/能動的なものがある。
前者が関与する補償性眼球運動は、前庭動眼反射。
後者は、前庭頚反射。