Sawa

単語や文、あるいは文章を読む際、

1.視覚的に符号化した情報から直接的に意味をとらえるルート

2.視覚的な情報を音韻的な情報へ変換するルート

がある。


2.は一般的に音韻的符号化と呼ばれている。

これは読みのモデルを構築する際の機能単位の一つとして位置付けられている。

また、音韻的符号化の速度は入門期の読みの熟達と関連を持つことや、

黙読時や速読時における音韻的符号化への依存度は個人によって異なる。

読みの発達や読み方の個人差を規定する要因の一つとされている。

このような音韻的符号化の処理における個人差は、

文の統語的あるいは意味的処理過程にも反映されると考えられる。

↓example↓

階層構造が複雑な分やガーデンパス文に代表されるような構造曖昧文においては、

統語的な処理が必要になるが、

音韻的符号化への依存度が高いほど負担が大きくなると考えられる。


実験:速読・音読・黙読条件のもとでの読み時間の差を調べた。

考察:

音読条件では、個人差は見受けられなかった。

黙読条件・速読条件には個人間の読みとり速度の差は大きく、被験者によって異なる読み方略をしていると推察された。これにより、音韻的符号化への依存度が高い被験者と、低い被験者がいることを示した。


絵としてみるか文字としてみるか


Kennda

1.読書時の単語処理う過程:単語認知と眼球運動

読み手は、ほぼ1単語ずつを注視し、その平均中止時間は200ミリ秒から250ミリ秒でらる。

しかし、すべての場合において、必ずしも成り立つわけではない。

単語を注視するのに必要な停留時間は250ミリ秒。

単語を同定するのに必要な時間は70ミリ秒。それ以外は?


単語が注視されてから次のサッケードが開始され、

次の位置が注視されるまでの処理の時間経過を仮定してみる。


1.単語の視覚情報が網膜から大脳皮質の関連部位へ伝達される。:60ミリ秒

2.大脳皮質の関連部位で視覚情報としての単語が符号化される。:60ミリ秒

3.単語の符号化によって次の眼球運動の時期と場所が決定され、眼球運動がprograming。:70ミリ秒

4.眼球運動の実行命令が関連する大脳皮質の運動部位へ送られる。:30ミリ秒

5.サッケードが開始し、次の停留点に目が停留する。:30ミリ秒


単語認知の空間的制約について。

人間の視覚解像度は、

網膜の中心にある中心窩で最高になり、周辺にいくにつれて急激に低下する。

前者を中心視、後者を周辺視とよぶ。


ムーヴィング・ウィンドウを用いて人間の有効視野を測定する方法もある。


2.読みにおける知覚の範囲で行われている情報処理


中心窩視による情報処理は、停留位置の周囲2.5度(片側)程度の範囲内で行われており、

サッカー度距離は視角にすると、平均2度程度であり、中心窩視による処理は、おもに注視されている単語の童貞にかかわっていると推測できる。

近中心窩視が利用できないと、読みのパフォーマンスが低下することが知られている。

近中心窩視によって、次の停留に行われる処理に影響する何らかの前処理が行われている可能性が非常に高いと考えられ、中心窩視によある単語同定が困難であると、近中心窩視での処理にたいして抑制的な影響を与えることも知られている。


読みにおける眼球運動の性質から、読み手は文章の中から単語をうまく見つけ出し、そこに眼を移動させているようである。

サッカード中にはサッカディック抑制という網膜像の感度の低下が起きるので、その間は視覚情報を獲得することができない。


Morris,Rayner,and Pollatsek(1990)

停留時間=【”いつ”眼を動かすかという決定】 ← 中心窩視で獲得される単語の語彙的情報

サッカード距離=【”どこへ”眼を動かすかという決定】 ← 近中心窩視で得られた低次の視覚情報で特定できる単語の境界


★低次の視覚情報=単語の境界情報★


近中心窩視から得られる情報

1.文字情報

2.語形情報

3.語彙情報



Active VIsion

テキストにおける読みの場合、どのようにして、サンプリングされるのだおるか。

読みは知覚システム認知システムの両方を必要とする。

読みにおける情報は中心窩周囲の限られた領域からのみ得られる。

これを知覚の範囲(perceptual apan)と呼ぶ。


停留時間・サッケード時間・読みの速度の平均は、

テキストの内容や読書条件に関わらず、ほぼ一定である。


読みにおいて、眼は、テキストの行に沿って、注視によって分割された一連のサッカードによって動く。

各行の終わりに達すると、次の行の始めに向かう大きなサッカード(戻り運動)が生じる。

行に沿った眼の動きはほとんど前向きの動きだが、反対方向の動きも生じる。


1.再注視:単語内で生じる ← 単語の知覚のしやすさ・動眼方略

2.あと戻り:単語間で生じる ← より随意的で、テキストの困難さも関係している。


単語は言語の単位。


語彙アクセス=記憶の中にある単語の心的表現が活性化されたときに生じるプロセス

ロゴジェン=心的辞書内にある単語に対応する仮説的なユニット


Mortonによれば、

単語の「認知」は、それに対応するロゴジェンの活性化がある閾値レベルを達すると生じる。

単語が認知される以前に、ロゴジェンが部分的に活性化することもある。

活性化に要する時間は、単語の親近度に依存する。

単語の親近度とは、単語頻度のことである。


単語頻度=日常生活の言語使用においてその単語に接する頻度


頻度の高い単語はより早く活性化される。


ある単語のユニットが最近活性化されていると、その単語は容易に活性化される。

反復プライミング


単語の認知は、直前にそれと関連した単語を認知していると、促進される。

意味プライミング


★視覚的な単語認知の早さに影響するもう1つの要因★

単語内で最初に注視される位置


単語が提示され、それに対応する反応を求められたとき、

認知時間は最適注視位置において最も早くなる。 ← 単語中央のやや左

注視位置から離れるにつれて、認知時間は劇的に変化する。

スクロール速度が速くなるほど最適注視位置に合わすのが困難になる。