歩いて繫ぐ中山道 新春の木曽福島~須原宿 | 掛軸工房 (株)五番館の仲間たち

歩いて繫ぐ中山道 新春の木曽福島~須原宿

 

 

 

 

1月4日(水)

新春恒例の中山道歩き

今回のコースは、木曽福島~須原宿 

 

メンバーは、つなぎ班長、徳水、父ちゃん、母ちゃん

 

そして、この旅の何処かで出没するであろう Tokky&マー

 

 

 

 

AM 4:30  リュウゾウヒュッテを出発。高速道路は順調

 

 

 

 

 

 

6:20 須原駅に到着。車を駐車。

木曽福島方面始発の 6:42 に余裕で間に合う。

 

 

 

 

 

人けのない静かなホーム。

少しの期待虚しく、Tokky達の姿なし。

 

 

 

 

 

 

 

日が長くなり、すでに明るくなってきた。

ここから木曽福島まで一番列車の旅。

 

 

 

7:12 木曽福島駅に到着。

ここから須原駅まで約22㌔の歩き旅が始まる。

 

 

 

 

 

雲の切れ間から御嶽山が見え隠れ。今年は雪が少ない。

気温も-2℃ 暖冬だ。

TokkyからLINEが入り、

どうやら今日は来れなくなったらしい。

途中で出会える楽しみはなくなった。

 

 

 

 

 

懐かしい 木曽福島 道の駅 が目に飛び込む。

ここは3年前のお正月

山の仲間達との 中山道とハイクの旅 

(木曽福島~奈良井宿)の集合場所。

積雪の鳥居峠越えも楽しかったなぁ。

 

 

 

 

 

木曽川で越冬する鳥たちが群れを成している。

 

 

 

 

 

 

バイパスから旧道に入るタイミングを間違え歩道が無くなった。

しかし歩道の終点に不思議な扉があり、

開けると一般道に降りる道があった。

木曽の桟の標識を目印に本来の中山道へと修正。

 

 

 

 

 

 

 

赤いかけ橋を渡れば本来の中山道歩きに戻る。

この少し手前にある 木曽の桟(かけはし) 

岩壁の急斜面を補強するために組んだ桟の事で

渡る橋ではないために、対岸から見落として通過してしまった。

 

 

 

 

 

中山道の標識を見落とさないよう忠実に歩いていても

本来の旅人道がバイパスに奪われ

このような地下道も現れる。

これは未来への道?

それとも江戸時代にタイムスリップ出来るかな。

 

 

 

 

 

 

上松宿に到着。

ここは火災が多く、上町以外は殆んど焼失。

従来の雰囲気が少し残る場所。

民家の玄関には、

頑張れ 上町の星 御嶽海!

との応援ポスターや幕が掛けられ

どうやら町一丸となって

前頭筆頭 御嶽海を支えているようです。

 

 

 

 

 

 

古民家が並ぶ坂道。

中山道から少し外れるが、寝覚めの床 へちょっと寄り道。

 

 

 

 

 

寝覚めの床の看板に導かれ、ここまで来ると、

あれあれ 拝観料??? おかしいゾ? 

 

父ちゃんが事前に Google でチェックしたが

ここを通らなくても行けるはずだが・・。

 

躊躇している父ちゃんとは裏腹に、

拝観料を気前よく賽銭箱に投げ入れる徳水さん。

年明け一番に ランプ(喫茶店) のチケットを購入したら

な、なんと豪華賞品をぶち当てただけあって

今年は春から羽振りが良いようだ。

 

 

 

 

 

寝覚めの床とは

木曽川の激流が花崗岩の岩盤を長い年月にわたって浸食して

出来たもので史跡名勝天然記念物に指定されています。

 

やはり父ちゃんが予習した通り、

拝観受付を通らずに一般道から入れる道がありました。

 

どうやら国道沿いの大きな看板のある最寄りの🅿は有料で500円

そこから導かれるように臨川寺の山門があり

受付で拝観料200円 (地元の人は無料だそうです)

 

少し歩いても平気な人は町営駐車場があり、無料。

そこからなら山門を通らず、ここまで来れるのでした。

歩くためにここにいる我々にとって、

町営🅿からの距離なんて気になるはずがありません。

 

 

でも気のいい徳さんが決して損をした訳ではありません。

徳さんはどうしても、ここに来たかったからです。

それは何故か?

ここが浦島太郎伝説の地だからです。

 

 

 

 

 

竜宮城から戻った浦島太郎が諸国を旅した後、

景色の美しさに惹かれ、この地に住みつき

毎日釣りを楽しんだという伝説が残っています。

ある日、玉手箱の事をふと思い出し、岩の上で開けてみると

みるみる300歳の老人になったと言い伝えられています。

 

岩のてっぺんに浦島太郎が祀られている浦島堂があるのですが

もちろん拝観料を納めた徳水さんだけが、

近づくことが出来ます。(皆は疲れるので行きたくないだけ)

 

その後、徳水さんは浦島太郎が開けた玉手箱に

何か良い残り物が入っていないかと覗き込んだ結果

うっすらと残っていたホコリのような煙を頭に浴び、

30歳ほど老け込んで髪の毛が一気に抜けてしまったとか・・・

なーんてね(笑)

 

これは2017年最新版、薄毛太郎伝説でした。

 

 

 

 

 

釣り好きの父ちゃん

少しは浦島太郎の気持ちになれたでしょうか

ちなみに父ちゃんは薄毛太郎伝説は全く怖くありません。

 

 

 

 

 

 

岩盤に見られる水平方向と垂直方向に発達した割れ目や

ポットホールは日本でも代表的なものだそうです。

 

 

 

 

 

この景色が目の前に広がる寝覚めの床美術公園

ランチタイム🎶

前回に学んで、各々箸だけは沢山持って来ています(笑)

おっといけねェ 

箸はあってもラーメンを忘れた人が一名💦

(班長、しっかりしてください!)

 

 

 

 

食後はドリップコーヒーと、父ちゃんお手製の干し柿

元旦の朝と同じ。

今年も干し柿の出来栄えは上々です。

 

寝覚めの床でのんびり一時間程遊んだ旅人たち

 

今日の目的地、須原宿を目指し南下します。

 

 

 

 

 

小野の滝

木曽八景の一つ。水源は木曽駒ケ岳。

行き交う旅人に一時の清涼感と

癒しを与えてくれたことでしょう。

 

今では真横を国道が走り、

滝の上には明治42年に架けられた鉄橋が

当時の面影を遮っています。

 

 

 

 

 

民家の横を抜け土蔵の脇を通る。

ここは当時そのままの気持ちの良い草道。

 

つなぎ班長はこのような道を歩くのは

どうやら初めてのようで、とても感激していました。

 

 

 

 

 

上松宿は昔から木曽檜の集散地として栄えた。

「木一本、首一つ」と言われたほど厳しい管理だったという。

 

 

 

 

 

倉本駅

20連結の貨物列車が通過。

 

 

 

 

 

 

この駅は、中央アルプス 空木岳の登山口

ここから山頂を目指すには

どれほどの時間が必要なのだろう。

父ちゃん3度目の空木岳登山は

ここを出発点にしたいと思っている。

 

 

 

 

 

13:25 須原宿に到着。

休憩含め約6時間 歩行距離、25㌔ 

名所に寄り道しながら、のんびりと楽しい旅でした。

 

このまま岐路に着いたが、帰省ラッシュの峠も過ぎたようで

今日は高速もスイスイ♪ 通常よりも快適走行。

15:30にはリュウゾウヒュッテに到着。

 

中山道歩きの醍醐味は、標しるべを探し進む楽しさもある。

妻籠~馬篭のような中山道を代表するコースは特別で

その他は宿場を離れると道案内も

分かりづらかったり無かったりで

道を外れ、地図を片手に人に尋ねたり、

また中山道の案内を見つけホッとしたり

まるでゲームのようだ。

ただ漠然と歩くのではなく、

○○㌔を何時間で歩く大会でもなく

当時の面影に想いを馳せながら

旅人気分に浸ることが出来るのも楽しい。

 

 

次回はマヨが待つ近江路へと南下します。