ウィメンズマラソンへの憧れ。そして母ちゃんに起きたまさかの災難 | 掛軸工房 (株)五番館の仲間たち

ウィメンズマラソンへの憧れ。そして母ちゃんに起きたまさかの災難


2012年3月11日(日)

名古屋の街がピンク一色に染まったその日の事は今も鮮明に覚えている。

TVの画面から映し出された普通の女子たちが

輝きながら楽し気に駆け抜けていた。


マラソンには全く興味もなく、1キロメートルも走れなかった私が

この大会に出たいと思った瞬間だった。


父ちゃんがジャンダルムの画像にクギ付けになって山を始めたように

私がマラソンを始めたのは、TVで観たウィメンズマラソンに衝撃を受けたから。

走りたいと言うよりもウイメンズに出たい。ただそれだけだった。


あの日から4年!

念願のエントリー切符を手に入れ、

10月からラン開始!

スクールにも入り、ラン仲間も出来た。


1月末には30キロ走ってみた。

2月末にはマラソンコースの試走会にも参加

後半20キロを試走し、ゴールの名古屋ドームに戻って来た時は

半月後のフィニッシュを想像しウルウルしそうになった。


これと言って足の故障もなし。

後は一週間後の本番を待つばかり。


皆さんにフィニッシュでの笑顔の画像をお届け出来る日を

想像しながらワクワクしていた。


でもひとつだけ、気になっていたのが、いつまでも治らない咳。

2月28日、楽しい試走会から帰った晩から

軽い咳が出始めた。でも身体は辛くない。熱も無い。

すぐに治るだろうと思ってた。

市販の風邪薬や咳止めを服用し一週間。

その間も軽いジョギングを続けてた。

咳は何だかひどくなる一方。夜中に咳込む事も増えてきた。



心配になって月曜日の朝、病院に行くと

まさかのドクターストップ ショック!

えっ? 何で?? 咳き込む以外は元気だし、走れるよ!

頭の中は真っ白。悪夢をみているのじゃないかと信じられなかった。


病名は血液検査の結果が出ないと何とも言えないが

咳喘息の可能性もあるらしい。


それでも到底諦めきれない。

まだ一週間ある。咳は必ず止まる。

僅かな可能性にかけていた私に更なる追い打ちダウン

8日朝、目覚めると顔がオバケのように腫れ目も開けなくなっていた。

鏡で見たあまりにも醜い顔にパニックになってしまった。


どうなっちゃったの!? 私の身体に何が起きているの?

通院中の内科では内服薬の副作用では無いとの事

皮膚科に行ったら原因が分かった。

それはなんと! 喉ぬ~るマスクのフィルター成分にふくまれるパラベン

のアレルギーだった。

夜中咳き込む私は月、火と二日間このマスクを使用していた。


幸い皮膚科の先生はベテランのお爺ちゃんで、

的確に原因を見つけ対応してくれたので安心し気持ちも落ち着きました。


まだ人前には出られないほど醜い顔になっていますが

徐々に回復すると思います。


昨年の清流マラソン中、熱中症で倒れ、皆に迷惑をかけました。

救急車のお世話になるという失態を経験したにも関わらず、

ドクターストップを無視してまで僅かな望みを捨てきれずにいた私に

顔の腫れは天罰だったかも知れません。


そんな訳で私の初ウィメンズマラソンはスタートラインに立てずして撃沈。



憧れが強すぎて、なかなか届かないウィメンズのスタートライン。

今年こそは叶うと思っていたのに・・・。


悔しくて悲しくてやりきれない思いです。


でも他人から見たら、とても小さな日常のひとコマ。

誰にでもある小さな不運。たいした事ではありません。


最愛の夫を若くして亡くし、ご自身も重い病気を克服し

登山やマラソンに復活した素晴らしい女性を私は知っています。


それにウィメンズマラソンに向かって練習してきた半年間は

決して無駄ではありませんでした。


ラン生活で得た身体のちょっとした嬉しい変化や、HAPPYな気分。

なにより素敵なラン仲間たちとの出会い。

ランスクールの後、ランチしたり名古屋の試走会に一緒に参加したり

久々の女子会に浮かれまくって父ちゃんをほったらかしにした日々でした。

そんな日々の事をまた改めて記事にしたいと思っています。


彼女達と一緒に名古屋を駆け抜けてフィニッシュの感動を

分かち合いたかったけど、チャンスがあればまた来年出直します。


父ちゃんがジャンダルム目前で先輩を失い、

失望の中、10年間山を下り、それでも温め続けて叶ったように

いつかはウィメンズ この気持ちはこれからも温めて行きます。


庭ガールさん 、そんなわけで一緒に走れなくなってしまいました。

お会い出来るのを楽しみにしていたのにごめんなさい。

笑顔の完走を心から応援しています。思いっきり楽しんで来て下さいね。


そしてもちろん金華山チームより、母ちゃん憧れのランナー 尚さん

今年も楽しい仮装で走ってくれます!


父ちゃんは望遠レンズで、しっかりと

尚さんスマイルを押さえてくれる事でしょう。


母ちゃんも、この醜い顔が元通り(もともと醜い?)になったら

やっぱり応援に行きたいな~

でもそれまでに顔が元に戻ったら、やっぱり走りたくなっちゃうな~