それぞれの御嶽山登山!!!
前記事で紹介しましたが、
6月30日(日) 梅雨真っ只中の週末、わずかな晴れ間を期待しつつ
越後チーム(前記事で紹介したケンダル、順ちゃん)はチャオスノーリゾートから
岐阜(リュウゾウ)チーム4人は小坂口(濁り河温泉)から
そしてケンダルの山友、埼玉チーム5人は田の原から
それぞれの想いをザックに詰め込んで
御嶽山山頂 剣が峰を目指しスタートしました。
当初のスケジュールは
越後チームと岐阜チームの出発時刻は AM5:00
飛騨頂上までのコースタイムは、どちらも同じ 3:30
飛騨頂上(五の池小屋)を8:30に待ち合わせ♪
その後、越後チームは埼玉チームが待つ剣が峰で11:00に待ち合わせ♪
しかし・・・
岐阜チーム 出発時刻 5:40 大幅に遅刻![]()
健脚な越後チームはコースタイムよりかなり早く上ってくるだろうから
随分待たせてしまうかもしれないな・・。
その頃、ここから約8.5km離れたチャオでは・・・
他に登山者がひとりもいない事に、この時は不安を感じなかったのだろうか?
チャオとは裏腹に、整備された小坂の登山口。
スタート直後に顔を出す白糸の滝!
をくぐると、七福神様。こぼれんばかりの笑顔
足元のお皿を見ると、これまたこぼれんばかり!
神様は昔も今も財宝好き。
連日の雨で水量たっぷり。豪快なしぶきがひんやり癒してくれる
このコースはとにかく木道が多い。
新しい頃は歩きやすかったかもしれないが、
今ではかなり老朽化して、濡れた日はとても滑りやすいので要注意!
6:05 せんじん吊橋を渡る
しばらくは涼しげな木陰歩き
上り始めて1時間15分で、20/42
どうやら100メートル単位で表示されているようだ。
この辺りで越後チームより着信 
彼らのことだから、もう飛騨頂上かと思いきや・・
なになに? えー ![]()
どうやら、登山口から道は不透明。登山者はひとりもいない。
足跡もない急な雪渓を、アイゼンも無く草木に摑まりながら
継子岳を目指し必死で登っているらしい![]()
そんなバカな・・・・・
13年前の7月20日
チャオからの登山道には、確かに急な雪渓が少しあった。
実は母ちゃんは、今日のチャオからの登山はまだ少し早く
かなりの残雪があるのではと不安に感じていた。
前日に地元の役所に問合せ、詳しい事情を説明したのだか
雪は融けているから大丈夫だとの回答だった。
雪融けの登山道はきっと荒れている。
虫の知らせか、何となく心配だったので、
一緒に小坂口から登ろうと、昨夜まで誘っていた。
でも内心、彼等なら大丈夫だとも思っていた。
ケンダルも、ネット等で登山道の状態を確認していたようだし
なによりウルトラマラソン100㌔を走る最強の男だ。
「とにかく無理はしないで、くれぐれも気をつけてね・・」
としか言いようが無かった。
越後チームが苦戦していた地獄の大雪渓。
画像ではそれほどに感じませんが、かなり急斜面のようです。
右端を登ってるのは順ちゃん。
ガスって足跡も無く、何度も滑落の危険を感じたようですが、
ガスが切れて青空のこの画像!アイゼンさえあれば、とっても気持ちのよい
雪渓に見えてしまうのは私だけでしょうか?
ようやく雪渓を抜けると雷鳥が
驚いて危うく滑落しそうになったそうです(笑)
さてさて、小坂口からの岐阜チームは
数々の高山植物に目を奪われながらの登山道♪
残雪はいっさいありません。
葉に昨夜の雨をたっぷりキープ。
ここで一句
ハイマツに 押されて負けじ ナナカマド
剣ヶ峰への稜線。 心配していた天気もそれなりに・・。
雲の流れは早く急激に変化し始める。
どんどんガスが追い上げてくる。
五の池小屋が目前に。
登山道沿いの岩場に、日を浴びたイワハゼが季節を迎える。
イワカガミ、シャクナゲは、まさに見頃!
越後チームを待たせないようにと、出発時の40分遅刻を
何とか20分縮めたが、越後チームはまだ到着していません。
やはり雪渓を苦戦中なのかな![]()
そのとき、ケンダルから着信
ようやく雪渓も抜け、GPSでは継子岳まであと100m地点にいるらしい。
継子岳から飛騨頂上までは30分。彼らの足なら20分もかからないだろう。
しかし・・・
40分待っても彼等は現れず・・・
と三の池を覗き込むが、姿無し。
継子岳付近にも、それらしき人影はありません。
随分待っても現れず、それっきり電波も通じず連絡は途絶えてしまった。
ガスり始めると途端に寒い。
石碑がほんのり温かいので座り込み風を避ける。
それでもやっぱり寒いので・・・
中華そばとおでんをオーダーし、湖畔のテラスでいただきます♪
シフォンケーキにおしるこやコーヒーもありました。
小屋のテラスは今日一番の賑わい。2歳半の女児もパパの背でユラユラ♪
それにしても、継子岳まであと100mとの電話から、すでに1時間30分
これは本当にヤバいゾ
何かあったに違いない。
岐阜チームの西さんは御嶽山は今日が初登山。
これ以上ここで待機させるのは面目ない。
せっかくだから徳さんと一緒に剣ヶ峰を目指してもらうことにしました。
徳さん、西さん、行ってらっしゃーい。
私達は、ここで越後チームの到着を待ちます。
しかし・・・
それからさらに30分
気楽にチャオからの登山を勧めてしまった母ちゃんは
責任感に苛まれ、もうじっとしていられなくなり
何度も何度も継子岳方面に出かけたり、四の池を覗いたり![]()
山小屋に相談したり、すれ違う登山者に尋ねたり・・・
小屋のスタッフも登山者もとっても親切で親身になって心配してくれた。
いよいよ捜索願いをと思った頃
予定より2時間遅れて、到着です。
母ちゃん 「もう何よ!どれほど心配したと思ってるの
」
ケンダル 「何度も死ぬかと思いました
」
チャオの登山道は、かなり寂れた感じになっているようだ。
それにしても、役所の観光課もいい加減!
分からないなら無責任に適当な事を言わないでほしい![]()
そういえば以前、日和田の知人が御嶽山を指差して
「あの雪渓が消えなければ登れない」と言った事を思い出した。
地元の人は山の様子を雪の形で分かるのだ。
知らないことはとても怖い。
10年以上前のチャオしか知らない私も、
何年か前に公開され、そのままになっているネットの情報も、
そして役所の職員も、
今現在の山を知らずして無責任な情報を流していた。
その結果、彼等をこんなにも危険な目に遭わせてしまった。
しかし、最後は自分自身の責任。たよりになるのは自分。
あらゆる場面を想定し、出来る限り万全な装備で臨みたい。
体力に自信のある若者ふたりも、雪渓を乗り越えたかと思いきや
継子岳への道を見失いプチ遭難。
試練に次ぐ試練に、すっかり体力を使い果たした様子でした。
しかし、ここで立ち止まってはいられません。
田の原コースから剣ヶ峰に到着している埼玉の仲間たちが
首を長くして待っているのだから・・。
11:00の合流時刻には到底間に合わないけれど、急いで剣ヶ峰へと出発
ふたりを無事に見送り、ホッとした父ちゃんと母ちゃんは
当初の予定通り、お池廻りを楽しむことに・・・
ソリを手に、いかにも楽しそうな若者数人に誘われるように
私達も下りる事にした。
アイゼン着けたけど、最初の一歩はやっぱり腰引けてます(笑)
少し下ると慣れてきて楽しくなってきた♪
父ちゃんが、「スリル満点の画像が欲しいからもう一度」とお願いすると
「いやあ、怖くて本当に死ぬかと思いましたよ~」と言いながらも、
何やらヒソヒソ
そしてついに、男気じゃんけんで犠牲者を選出してくれました![]()
しかし、二人乗りはかなりヤバそう。要傷害保険!
ちなみに父ちゃんは男気じゃんけんの大大大ファン!
まさか、この場所で、男気じゃんけんが観られるとは・・と大興奮![]()
すっかり彼らのことが大好きになっちゃいました。
それでは滑りまーす! と言うので
先回りした母ちゃんが最高のショットを押さえました![]()
ハンパじゃない傾斜に弾けるように滑って池に飛び込まんと大はしゃぎ
池の渕まで斜度は続き平坦なところはありません。
よくもまあ、池ギリギリに止まれるもんんだなあ・・。
アウトドア好き愉快な彼らは、地元下呂っ子 grock
( 父ちゃん、決して携帯から隠し撮りしてません。彼女承認済 )
度胸満点のチーム grock
それもそのはず。三の池は彼らの聖地。
ボード担いで何度も楽しんでいるようです。
この辺りは根雪となり、夏場もガッツリ。
四の池のせせらぎ。黒百合を期待したがまだ早く、見頃は7月下旬。
四の池の雪を缶ビールと共にコンビニ袋に入れ、ブラブラ五の池に戻り
一息、二息、三息を入れる。
もしや、あなたは? そうです私です!
母ちゃんのブロ友nadare君!!
ここに来ればきっと逢えると思ったけれどやっぱりね。
シーズン中は月三回出没している様子。
彼女は小屋スタッフ。
五の池小屋は前回より新しくなっていた。
スタッフ全員親切、気さくで優しい 
![]()
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山小屋スタッフは、火打山小屋クラス ◎
ガスに包まれ小雨もポツポツ。
剣ヶ峰組みを残し、下山開始。
そうそう剣ヶ峰と言えば・・・・
岐阜チームのふたりも、それより更に一時間遅れで目指した越後チームも
二の池小屋前で何とか無事に埼玉チームに合流。
西瓜は父ちゃんのイタズラ描き
さすがケンダルの山友、スイカを担ぎ込むとは、恐るべし![]()
歩荷の素質ありあり(笑)
岐阜チームのふたりも、彼女達の振る舞いを存分に味わい大満足♪
しかし、やっと仲間に逢えたケンダルの顔色は
何故かスイカの皮のように青かった。
どうやら、ここまでの試練に疲れ果て高山病にかかった様子。
うんうん、父ちゃんだけには分かるよ。その辛さ。
濡れた木道や石には注意!
濁り河温泉は日帰り入浴500円。登山口より2分~10分以内に数件有り。
泉質は53,9℃を42℃程に調整。
もちろんアチチっのかけ流し。
越後チームもチャオへのルートを回避し濁り河へ下山。
ここからチャオ登山口まで8㌔ ふたりを返品。
越後までの無事を誓い、互いに岐路に着く。
ところで・・・・
登りも下りも待たされっぱなし・・・
心配し風呂上りにもまた登山道を
せんにん橋付近まで迎えにいった父ちゃんだったが・・・・・
ケンダルから送られて来たこの画像を見て愕然!
越後チーム、本当にお疲れ様でした。よく頑張りましたね。
埼玉チームの皆さん、徳さん西さんをもてなして下さり本当に有難う!
いつか皆さんにお会いしたいと思っている父ちゃんと母ちゃんでした。
本当にこれにて終了。










































