一日の終わりには決まって、ウーシャの発音を録音した
ファイルを聞く事にした。
スロースピードとノーマルスピード、自分で作った文章が
良い教材となって何度も繰り返される。
既成の教科書や作られた文章にはない、自分色の表現だ。
だから頭に入る。
「いきなり英語だけで勉強するのは、かっこいいですが
現実的には無理ですね。」
ウーシャが繰り返しそう言っていたのを思い出す。
確かに初心者ほどネイティブスピーカーから教わりたくなるものだが
実際には日本語の微妙なニュアンスを教えられる人から学ばなければ
前には進まない。
この「ニュアンスの違い」を勉強するには読む、つまりReadingしかない。
例えば【fun】と【enjoy】は日本語にするとどちらも【楽しむ】だが、
【fun】はやって楽しむ、【enjoy】は観たりして楽しむというニュアンスらしい。
そう言った事はネイティブには当たり前であってもそうでない人には理解しにくい。
だからこそ、英語と日本語両方わかる人から聞くのが一番の近道なのだ。
「Readingと言っても、漠然とよんでいても力はつきません。
ですから自分の興味があるもの、例えばYouで言うとゴルフの話題などを
読むようにして下さい。そうすれば自ずと読みたくなります。
良い教材はその人にとって興味のあるもの、です。」