過去に足の捻挫をしましたか? | 理学療法士からみた医療・リハビリテーション・代替療法の風景~新しいオステオパシーへ

外来にくる患者さんや、個人的に施術している人で過去の足の捻挫が原因で様々な症状をだしていることが多いです。(もちろん、これが原因だと絶対的なものではありません。我々に診断権はありません。「評価」としてのことです。)


足の捻挫には内反捻挫と外反捻挫がありますが、多くは内反捻挫です。


主に損傷されるのが前距腓靭帯、踵腓靭帯で、内返しテストで靭帯のテンションが緩んでいるのが感じれれます。



急性期はRICEの処置を行い、あとはテーピングとなります。腫れが引いて、痛みが軽減したら、筋トレをして腓骨筋トレーニングというのが一般的な流れです。


実際は病院にかからず、痛みがひいたらそのままというケースが多いです。捻挫したことがないという人のほうが少ないでしょうか。


治療したひとでも、多くは足のアライメントは崩れたままでテーピングしても足の細かいところまでは対処できませし、インソールはある程度有効でもあくまで対処療法だと考えます。


捻挫の既往がある人では足がグラグラすると訴えるひとが多く、歩きづらさが改善されません。よくつまずくという人も多いです。


土台がぐらつくのでそれを補正しようと全身が緊張します。腰を固めたり、頚部・肩を固めることでバランスをとろうとするので、腰痛や肩こり、頭痛など様々な症状を出します。内臓機能にも影響がでるので内科的な問題もでてきます。精神疾患、うつ病の原因ともなることがあります。


逆に足の問題が解決することで、上記の問題があっさりと解決してしまうことが多いのです。


緩んだ靭帯はもとに戻らないといわれますが、アライメントを改善するとかなり改善可能です。施術前と施術後をみせて、その結果に多くの人が驚きます。


足の外側を中心に修正し、経過が長い人ほど、全体調整が必要で、骨盤や頚椎、頭蓋骨まで調整します。さらに、外側に膨らんだ身体の使いかたを修正していきます。


捻挫を繰り返している人は要注意です。負の連鎖を断ち切り、先に進みましょう。