解剖学の導入 | 理学療法士からみた医療・リハビリテーション・代替療法の風景~新しいオステオパシーへ

スポーツを行っている学生や意欲のある人には、簡単な解剖学の本を勧めています。


実は私自身、養成校時代は解剖学が苦手でした。まず座学中心で、起始停止、支配神経などを覚えさせられました。テストがあるため暗記が中心です。


体育大学出身の人は一通り学んでいるため、1・2年生の間は優位にたちます。体も動かしているので筋肉のイメージもつかみやすいのでしょう。


私が解剖学に馴染んできたのは臨床にでて様々な勉強会にでながら手技を覚えてからです。臨床にでれば(実習もそうですが)、目の前に患者さんがいるので、苦手だとかいっている場合ではありません。


1つ1つの手技は解剖学・運動学・生理学のベースに基づくものです。手技を学びながら解剖学を体に落とし込んで行きました。オステオパシーを学んでからは、内臓や動脈、リンパ、頭蓋骨などもある程度マスターしました。


私の学生時代は、まだ一般向けの本が少なく、やや厚めの専門書ばかりで壁があったかと思います。今は値段もやすく3Dでみやすい本が一般向けにでています。恵まれている時代ですね。


それでも一般のかたには難しいと思います。臨床では先に治療部位を説明し骨模型で確認しています。その上で一般向けの解剖学書を意欲のあるひとには購入してもらっています。だんだん解剖学が楽しくなっていきます(なる人は)。


すると、骨模型を触ってもらっても臨場感が変わりますし、パフォーマンスが定着してきます。最近診ていた学生は短期間で圧倒的なパフォーマンスを獲得していきました。リハビリ終了時にはチームで一番になったそうです。


おすすめの本です。




プロが教える 筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典/ナツメ社

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無駄な情報が少なく、3Dでイメージも湧きやすいのではないかと思います。この値段でこの内容ですからね。いい時代になりました・・・