1989年1月8日に始まった「平成」が今日で終わり、今晩の午前12時を持って「令和」が始まるそうである。メディアはこぞって天皇退位を中心に平成の出来事や皇室関係のニュースを伝えている。代代わり記念の○○などと商魂たくましく売りだそうする人々、これに神社仏閣まで乗っかって喧しいこと。まるで大晦日の騒ぎであるが、別にあと1時間で新年を迎える訳ではない。こんなムードに水を差すわけではないが、人々に伝えなければならない内外の重大なニュースが、天皇退位・平成終焉・令和の始まりのニュースに隠されてしまうのではないかと心配もある。
振り返れば、30年前の1月8日の平成の始まりの日に亡妻の葬式を出した。前の晩、つまり昭和天皇崩御の日、葬儀社が刷り上がった会葬御礼はがきの日付が昭和64年1月8日になっているのを気遣い、急いで作り直しましょうと言って来た。いやかまわん、この会葬御礼はがきは歴史上存在しない日付の貴重な1枚になる、と言ってそのまま使った。さて、もらった会葬者はどう思われたろうか。お別れの言葉を読んでくれた6年生は、正しく平成1年1月8日と読んだ記憶が残っている。

