2014年8月24日。
午前11時53分、母、永眠しました。

父が逝って2年半。
追うように旅立ちました。


母の兄嫁さんと、
母の傍で「母の兄と母」の話しをしているときに、母は息を引き取っていきました。

この2日前に母は私に言いました。「わたしは、もう、いきます」


曇り。
病室の窓外の青い海を思い出しながら、音も立てず横たわる母とふたりきり。
静かでした。寝息も何も聞こえない。

窓外の海を眺めて心に流れてきた歌は「椰子の実」です。母と歌いたかったから。
4歳のときに母から教わった歌で、はじめて寂しいと感じた歌でした。

名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る 椰子の実ひとつ
ふるさとの岸を 離れて なれはそも 波にいく月……島崎藤村ですね。


お帰りなさいと最後に言ってくれたのはいつだったのか。お父さんお母さん。
母はどこに帰ったか。

2014 8月 西宮