さてと…今週末はダニー・ガルシアvsポーリー・マリナッジがありますな!
S.ライト級で頂点を極めながらも…その後の試合で評価を落とし続けているガルシア。
慎重だったウェルター級転向の機会をこのタイミングと決めたことがどう出るか…
注目が集まります。
試合は8月1日(土)@NYのバークレーズセンターです!
お馴染みクリフ・ロールドさんの記事です。
http://www.boxingscene.com/danny-garcia-perfect-still-fighting-respect--94028
【以下テキトー訳】
ダニー・ガルシアのベストパフォーマンスはルーカス・マティセとの死闘か、それともアミール・カーンを逆転でノックアウトした試合か。いずれにせよ現在のところ、その2試合ともガルシアのキャリアを決定付ける試合にはなっていない。
キャリアを決定付ける試合というのは、そのファイターの話になった時に必ず出てくる試合のことだ。ガルシアが140ポンド最強を証明したいずれの試合の印象は、最近のあまり良くない印象にかき消されている感があるからだ。
無敗のPhila-Rican※1は、一定の評価をされていないと感じていることから、今週末の元2階級制覇王者、ポーリー・マリナッジと試合に流れついたと言えるだろうか。
2007年のプロ転向後、何も変わっていないのは、ガルシア(30勝17KO無敗)がいつも勝利だけの為にリングに上がるということだ。
1人のホープの時、もくもくと用意された相手に連勝した。キャリアで最もタフな時期も同じだ。2011年10月、元王者のケンドール・ホルト戦から2013年9月のマティセ戦になるだろう。特にマティセ戦は多くがアルゼンチン人スラッガーの前にひれ伏すと予想していたが、ガルシアは黙々と戦い勝利を収めた。
マティセ戦の勝利後も、ガルシアがこの惑星最高の140ポンドファイターであることを否定する声も少なくはなかった。ガルシア自身は前年にアミール・カーンを見事なKOで下した時から、S.ライト級トップファイターであることを認めて欲しかったが、カーン戦の前後に戦ったのが、衰えていたエリック・モラレス戦であったことも影響したようだ。
それでもマティセ戦の勝利は、ガルシアこそがS.ライト級最強であることを証明するのは充分だったはずだが、世間は厳しい。特に最近続いている不甲斐ない試合で批判の声は増えるばかりだ。
『ボクシングなんてそんなもんさ。』
ガルシアはキャリアを通じて批判され続けていると言う。
『俺は昔ずっとアンダードッグとして戦っていたからね。それで勝ち続けていたから、ラッキーだとかとしょっちゅう言われてたよ。だから有利と言われようが不利と言われようが一緒なんだ。メンタルもフィジカルも最高の準備をしてしっかり仕事をする為に毎試合リングに上がっているから、試合後にそんなこと言われても全部を聞くつもりなんかないけどね。』
最近特に批判を浴びているのが、マウリシオ・エレーラ戦、そしてレイモント・ピーターソン戦の勝利だ。エレーラとの試合は、マティセ戦の次戦であり、更にガルシアにとってルーツでもある初のプエルトリコでの試合だった。
【ガルシアvsエレーラ、Highlights】
【ガルシアvsピーターソン、Full Fight】
ガルシアは序盤こそ力強く試合を進めたものの中盤以降動きが落ち、エレーラに支配された。ガルシアにとってプロ初黒星を喫してもおかしくない内容であった。特にアンダードッグが後半巻き返し、試合終了時によりフレッシュな場合はよく起こるアプセットになるかと思われたが判定で救われた。
そして今年の4月、NBCで放送されたレイモント・ピーターソン戦も似た様な展開となる。批判は微妙だった2-0のマジョリティデシジョンだけでなく、実力者ピーターソンとの試合も前回のミスマッチと同様、タイトルマッチにならず中途半端なキャッチウェイトで行なわれたことにも向けられた。
ピーターソン戦はガルシアにとって2試合連続でのS.ライト級リミットよりも重いキャッチウェイトでの試合となった。昨年8月の酷いミスマッチでロッド・サルカをノックアウトした試合に続いてだ。サルカは2階級も下の相手でもある。ピーターソン戦は実力者同士の熱戦ではあったのだが。
『言い訳は何もしないよ。ピーターソンは良い戦術を練ってきていたしね。ただウェイト面では問題があったと思う。140ポンド前後では力強さを感じなくなってきたからね。前はパンチを当てる度に腕を通じてパワーを感じたんだよ。効かせることが出来てるってね。』
『でもそれを感じなくなったんだ。何か自分を痛めつけているような感じさえした。140ポンドではもう力強くないって思うんだ。』
土曜日の試合、ブルックリン出身のマリナッジ(33勝7KO6敗)との試合で140ポンド以上の試合は3試合連続となり、ウェルター級リミットで戦うのはガルシアにとっても初めてのこととなる。
『減量は自分のパフォーマンスに悪影響を与えていたと思う。特に試合の後半になるとね。147になることで全然調子は良くなるはずさ。マティセ戦の直後からウェルターに上げた方が良かったかも知れないね。』
『まぁ過ぎたことを言っても仕方ない。とにかく今は調子が良いし力強く感じている。トレーニングもハードにこなしているよ。それにウェルターでより強く速くなる為に練習を積んでいるんだ。』
新たに取り組んでいるスキルと共に彼が本当に得たいものは、より大きなリスペクトであろう。恐らく今週末の試合に勝利してもそれを得ることはない。特にマリナッジは全盛期は過ぎていると思われているからだ。
真のグレートと呼ばれるその日までガルシアはこれからも一生懸命練習をして試合に臨むだろう。彼はまだ27歳なのだ。まだまだ批判を払拭する時間はたくさんある。
『メディアの皆さんとファンの皆さんが喜んでくれたら俺はハッピーだよ。でも今でもハッピーなんだけどね。グローブを付けて相手と12ラウンド戦い続けるってのは並なことじゃない。規律と10週間のハードワークの賜物さ。毎朝起きて同じ練習をするんだ。血と汗と涙のね。』
『だからファンにもメディアにも俺を愛して欲しいとは思うけど、仕方ないよ。批判されればその分ハードに練習するモチベーションにもなるからね。』
- 以上 -
※1 Phil-Rican: フィラデルフィア出身でプエルトリコをルーツに持つ人
クリフ・ロールドさんの文章は洒落た言い回しで…訳し辛いです(笑)
【昨日の公開練習】
ご本人の言葉通り、身体付きも含めてメチャ調子良さそうですねーー!
ここからはFight Weekに入ってからの声を。
http://www.boxingscene.com/danny-garcia-my-style-beat-any-fighter-boxing--94049
■"Swift"ガルシア
『147ポンドに上げて今までよりもエネルギッシュな自分を見せられるし、よりスマートな俺を見せられると思う。俊敏性も上がったんだ。しっかりと仕事をする為にリングに上がるよ。
『ハードに練習出来ているんだ。結局100%の準備が出来るかどうかだからね。全てが充実したキャンプを過ごして俺は準備万端さ。』
『先日?ダニー・ガルシアであり続けること、そして華々しくあることさ。どんなポーリーが登場するかは分からないけど、どんなバージョンで来ても対応する準備をしてきたからね。動き回るヤツ、前に出てくるヤツ、色々なタイプとスパーリングをして練習したんだ。』
『ポーリーが100%の状態で来たって、俺の方が上回れると確信しているよ。俺のスタイルは誰が相手でも勝てるスタイルだからね。ポーリーもハードに練習してきていることは知ってるけど、必ず勝利を掴むよ。』
『俺はファイターであることに集中したい。110%のダニー・ガルシアを打ち負かせるヤツなんていないさ。これまでも多くの良いファイター達を倒してきたし、俺のハートを見せてやる。』
『プレッシャーは感じていないけど、最高のパフォーマンスを見せたいとは思うよ。今日にだって戦える準備をしている。147ポンドにしてスピードも上がったんだ。ベタ足で戦うことはしない。全ては土曜日を楽しみにしていてくれ。』
『俺はボクシング界で最も多彩なファイターだと感じているんだ。12ラウンドに渡って力強く戦うことが出来る。キャンプを通じてずっとそうだった。』
そして噛ませ犬にはならないと張り切るアウトスポークンなマリナッジさんも健在!
http://www.boxingscene.com/malignaggi-fans-media-overlooking-me--94051
『147ポンドは良いね。この階級ではいつも調子が良いんだ。勿論トレーニングには多くの犠牲がつき物だけどこんなに簡単にウェイトを作れたのは初めてだね。正直言って過去最高のシェイプだよ。』
『2階級制覇するには、ジャブを打って動いているだけではダメなんだよ。僕のIQ、ボクシング能力とスキルがあるからこそ、今の僕があるんだ。』
『ダニーは僕のことを甘く見ているとは思えないけど、ファンやメディアはそうだね。僕はチャレンジが好きだしモチベーションが上がることが好きなんだ。毎朝、本当にハードだと感じるけど僕なら必ず出来ると思っているよ。』
『チャレンジは大きければ大きいほど興奮する。最高の自分を出すことが出来る。これまでもこの時代の最高のファイター達と戦ってきたんだ。今回のチャンスを逃す手はないよ。』
『僕のホームであるバークレーズセンターでダニー・ガルシアと戦える。これ以上は望めないね。』
チャオー。