アミール"King"カーン、Radio Interview! | Go↑kunの海外ボクシング記♪

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ボクシング…勝者と敗者のあまりにクッキリとしたコントラスト…。魅力的な選手達のバックグラウンド、ボクシングビジネスの側面、プロモーター達の思惑、選手の声、あまり入ってこない海外ボクシング情報を書きたいと思います!宜しくお願い致します!

こんばんは~。

明日から帰省です。多くの人達の夏休みとは少しズレているのかな…。
田舎の家には…インターネットアクセスがありません(爆)
更新も出来ませんので、少しの間、ご容赦下さい。

携帯は使えるので…Twitterで情報集めて発信しようかな。

さて長いですが…カーンのラジオインタビュー、頑張るっす!

凄く強いし、速いし…カッコ良いはずだし…痛烈な敗北を乗り越えて頑張っているカーン。
何故乗れないんだろう(笑)でも…ジュダー戦、強かったすな…。

ティム・ブラッドリーとのトップ対決の実現はなかなか難しそうなものの、
コテルニク、マリナッジ、マイダナ、ジュダーとトップ級を連破しているカーンは、
S.ライト級でトップクラスであることは、間違いないですもんねぇ…!!

成長を続ける24歳のカーン、身体もまだまだ成長中。
ジュダー戦では、身体の大きさも目立ちましたな…。

ラジオインタビューです…。『カミーユ…』を連想させる、『アミール…』が楽しみです(爆)

どうぞ~:

Q:
今週最後のゲストは7度目の登場、WBA、IBFのS.ライト級統一チャンピオン、アミール"King"カーンです。アミール…調子はどうですか?

カーン:
全てが順調だよ。今はイギリスに戻って故郷のボルトンでリラックスしている。家族や友人と過ごしているよ。アメリカに随分長いこと行っていたから、久々に皆と会えるのは嬉しいね。それにラマダンの月だから断食もしているんだよ。後、数日は続くんだ。後はサウジアラビアに巡礼にも行くつもりさ。2週間位かな。それが僕にとってのバケーションみたいなもんだし、戻ってくる頃に次の対戦相手が決まっていれば最高だよね。

Q:
素晴らしいですね。今回はIBFのベルトを新たにイギリスへ持ち帰ったことになりました。先月のザブ・ジュダー戦についてお聞かせ下さい。

カーン:
ラスベガスでのザブ・ジュダー戦は良い試合だったよ。彼がIBF王者で僕がWBA王者だったから、140ポンドでの統一戦だったんだ。ザブはとてもトリッキーなファイターだし、サウスポーでスピードもあるけど、僕がボディブローで5RにKO勝ちすることが出来た。パフォーマンスについても、試合運びについても満足しているよ。僕にとっても経験豊富なザブと戦えたことは良いステップになった。特にマブザから素晴らしい勝利を挙げていたし、ウィテカーが付いてより強くなっていたジュダーに勝てたのは嬉しかった。この試合に勝てば、お互いにより大きな試合に出れる様になるって分かっていたし、僕が勝ったから、ビッグマッチが実現すると良いね。

Q:
分かりました。次戦の相手ですが、気になる試合が2つありますよね。マイダナvsゲレーロ、そしてモラレスvsマティセです。この中で特に対戦したい相手はいますか?

カーン:
マイダナvsゲレーロは、マイダナの方がデカいし、圧力をかけて勝つと思うんだ。モラレス戦はあまり良くなかったし、モチベーションも高いんじゃないかな。でもマイダナが勝った場合、もう勝ってる相手だし、新しいタイトルもないし、モチベーションも正直あまり上がらないね。でももう1つの試合は楽しみだよ。エリック・モラレスvsルーカス・マティセ。良いファイター達だし、しかもWBCのタイトルが付くんだ。僕にとっても新たなベルトが手に入るチャンスだし戦ったことがない相手だから。特にモラレスはビッグネームだし、マイダナよりチケットも売れるから戦いたい。マティセでも良いね。だからモラレスvsマティセの方が楽しみなんだ。

それが12月の試合になると思う。ブラッドリーは僕と戦ってくれないことは誰もが分かっているからね。交渉のテーブルにさえ付いてくれないんだ。WBCがベルトを剥奪したけど、そんなことさせるなんて最低だよね。負けるが分かっているから逃げるんだろうけど、これからも逃げ続ければ良いさ。27歳で今が全盛期なのに、もっとアクティブに試合をすべきだよ。まぁ彼の決断だから仕方ないけど。とにかく巡礼から戻ってモラレスとマティセの試合の時、僕はまだイギリスにいるはずだから、どうなっているか楽しみだね。もしマイダナと又やることになっても、もう1回倒すだけだけど。僕は誰も怖がる様なことはない。この階級で誰とでも戦うってのは僕位なもんじゃないかな。僕は最高の相手と戦っている。ブラッドリーにだって呼びかけてるんだよ。誰も戦いたがらなかったザブ・ジュダーとも戦った。マルケスも、マニーとの試合が決まる前に呼びかけた。ピーターソンがIBFの指名挑戦者だから、喜んで戦うしね。でも彼も以前に僕から逃げたことがあるしね…。だから多分又逃げるだろうね。多くの相手が戦ってくれないのは問題だよ。いずれ147ポンドに上げる時は来る。来年早々を予定しているよ。

Q:
ジュダーとの試合に戻ります。世界最高峰のジュダーがかつてない程に支配された試合だったと思いますが、貴方の何が、彼をあれ程にまでトラブルに陥らせたのでしょうか?

カーン:
僕のスピードと戦略だろうね。フレディからはとにかく左へ動いて、ザブの利き手からの距離を取る様に言われていたんだ。ザブは大きな左を打ってくるからね。後は、ジャブのさし合いで負けないこと、フェイントを駆使して、ザブのゲームプランを壊すこと。普通、ザブ・ジュダーは前半強いから、僕達が少しでも上回れば、彼は焦ると思ったんだよ。4R辺りからそれが顕著に見え始めたよね。だから5Rにもっとプレッシャーをかけたんだ。彼は相当フラストレーションが溜まっていたのが分かったからね。フレディの戦略に僕が従ったこと、そして僕のスピードに彼がついてこれなかったことが、圧勝の原因だろうね。

Q:
140ポンドで相手がいなくなってきているとのことですが、140ポンドを作るのが難しくなってきているとの噂もありますね。ジュダー戦で140ポンドを作るのはどうでしたか?

カーン:
そうだね。特に問題はなかったよ。計量の時とか大きく見えるかも知れないけど、それは一生懸命練習しているからなんだ。大体いつも150ポンド位だしね。勿論減量は簡単ではないけど、ナチュラルなウェイトは147かなとも思うだ。今は140がベストだと思う。最後の2、3ポンドは楽じゃないけど140ポンドは作れる。135にしろって言われた凄く厳しいけどね。でも計量は常に1発でパスしてきたよ。1度だってオーバーしたことはないんだ。

Q:
もし自分で試合が決められるとして、選択肢がブラッドリーか他の相手だったらどちらを選びますか?

カーン:
ブラッドリーを選んで全てのタイトルを頂くね。その後、147に上げて、ベルトとかと戦いたいね。147にはビッグネームが何人かいるだろ?その後にフロイド・メイウェザーと戦いたい。僕は経験も積んできたし身体も大きく強くなっている。フロイドは年齢も重ねて少し落ちてきているはずだし、来年の夏以降が、1番良いタイミングじゃないかな。

Q:
9月10日にマクロスキーとプレスコットが戦いますね。彼らのどちらかとリマッチをする気はありますか?

カーン:
先ずこの試合に関してはマクロスキーがあの変なスタイルで勝つと思うんだけど、いつだってやってやるよ。僕は誰も怖くないからね。でも現状、他にもっとビッグネーム達がいる中で彼らとやって時間を無駄にしたくない気持ちもあるよ。ブラッドリーとかモラレスとかね。もし僕がプレスコットと戦ってしまったら、その間にモラレスが誰かに負けちゃうかも知れないし。プレスコット戦なんていつだって出来るしね。今では僕の方が前を走っているし、レベルが違うとも思っている。わざわざ一歩下がって奴と戦うのも何かね。でも僕はノーとは言わないよ。もし実現するなあら、破壊してやるさ。まぁ…それよりももう2度と対戦出来ないかも知れないモラレスやブラッドリーと戦いたい。

Q:
でも心の奥底ではリベンジしたいと思っているのではないですか?

カーン:
物事には全て理由があって、あの試合にも勿論理由があったんだ。間違いなくあの敗北は僕にとって最高の結果に繋がってきたわけだから。あの試合がなければ今の僕はいないとさえ思っている。勿論、試合はしたいさ。試合をもう1度して、皆にあの試合は僕のミスで負けたって証明したい。僕はしっかり復帰して、強くなって戻ってきた。ツイッターなんかでも多くのファンは、もう戦う必要がないって言ってくれているしね。もうレベルがだいぶ違うしね。でも仰る通り、僕に戦いたい気持ちはあるよ。だから将来的にこのリマッチは実現するよ。

Q:
ブラッドリーはゲーリー・ショーとの契約等でもめていますよね。それでもブラッドリーの声はまるで聞こえてきません。貴方がザブ・ジュダーに勝った後でも静かですよね?何故だと思いますか?

カーン:
簡単だよ。ティモシー・ブラッドリーは怖がっているからさ。僕と戦えば負けちゃうって思ってるんだよ。もし僕と戦って負ければ、彼が望むメイウェザー戦やパッキャオ戦は遠ざかるからね。それこそが僕の様なビッグネームと戦いたくない理由なんだよ。メイウェザーやパッキャオに打ちのめされて負けた後でも、僕と戦えると思っているんだろう。でも1つだけ言っておくよ。もし彼がメイウェザーやパッキャオに負けたら、僕は彼と戦わないよ。僕は全盛期で無敗のブラッドリーと戦いたいんだ。僕はこの階級で最高の座をかけて、彼の無敗を取り除きたいんだ。今しかないんだよ。でも彼は逃げ回っている。彼は僕とやれば100%負けると知ってるんだろう。もし自信があるなら、もっと前に実現していると思うんだ。

僕に対戦を呼びかけていたこともあったけど、その時は僕の対戦相手は決まっていただろ?マイダナ戦の前とか、マクロスキー戦の時とかね。それらの試合が終わって、僕が呼びかけると逃げただろ?僕がビビッてるとか散々言っておいてね。試合をやろうぜ。ボクシングにとって良くないよ。彼がこれまでに達成してきたことも全て意味がなくなるんだよ。タイトルも剥奪されてしまってね。恥ずべきことだよ。ボクシングで、対戦相手と戦いたくないからってタイトルを剥奪されるなんて…はっきり言って最低だよ。

Q:
アミール…将来の対戦相手候補としてフロイドの名前が頻繁に聞かれますね。オルティスにアプセットの可能性はあると思いますか?フロイドがオルティスを対戦相手に選んだことに驚きましたか?

カーン:
フロイドは危険な相手と戦わないのは誰でも知ってるでしょ?オルティスはベルト戦が素晴らしかった。ダウンを奪われながら立ち上がって勝ったからね。その前のピーターソン戦は良くなかったけど、フロイドは確実に勝てると踏んだんだろう。だからフロイドはこの試合を選んだんだよ。フロイドは対戦相手を選ぶからね。彼のキャリアはずっとそうさ。彼はそういうボクサーだ。来年、僕がより危険なファイターになったら、フロイド・メイウェザーは戦ってくれないかも知れないね。マニー・パッキャオとの対戦を避け続けている様にね。彼は勝てると分かる相手としか戦わないんだ。僕の前座で2度戦っていて、マイダナに負けているオルティスのことを、今考えられる最高の相手だとか、最高のチャレンジだとか平気で言える気が知れないよ。僕の方がオルティスよりタフな相手だと思うけどね。勿論、オルティスは偉大なチャンプだしリスペクトしているよ。友人でもあるし。ただ、メイウェザーは簡単なルートを進んでいるとしか思えないね。

Q:
話は変わりますが、Super Sixトーナメントの決勝でフロッチとウォードが10月に戦いますね?どう思いますか?

カーン:
僕はカール(フロッチ)のことをよく知っている。同じイギリス人だしね。僕はいつもイギリス人ファイターを応援しているし、彼とは良い友人でもあるけど、ウォードを相手にタフな戦いが待っているだろうね。ウォードはスキルがあるボクサーだよ。2004年の五輪で観たことも覚えているよ。彼は金メダルを取ったんだ。技術戦になるだろうね。ウォードは良く動いて打たれないボクシングをすると思う。カールには当てれば効かせられるパワーがある。50-50の試合になるね。凄く良い決勝戦だと思う。ボクシング界はこういう試合が必要なんだ。カールもウォードも階級で最高を争うファイターだし、その2人が決勝で激突するんだからね。一方で、S.ライト級にも僕とブラッドリーがいるんだ。でも彼は逃げるから、ボクシング界にとって良くないんだよ。最高のボクサー同士は戦うべきだろう。その為にボクシングをやってるんじゃないのかい?どれだけ強いかを競うスポーツなのにね。

Q:
ビッグマッチと言えば、クリチコvsヘイがありましたね。多くのイギリス人がガッカリする結果となりましたが、貴方は?

カーン:
ヘイが負けたことに関して僕達全員がガッカリしたよ。あれだけデカい相手で、パンチも強くて、近付けば危険な相手と戦うのは大変だけどね。デビッドのゲームプランにも問題があったのかな。通用すると思っていたことがダメだったのかも知れないね。クリチコは頭を使ってデビッドの危険なパンチから逃れる戦略を忠実に実行していた。ジャブが効果的だったしね。結果は残念だったけど、胸を張って良いと思う。元々クルーザー級でヘビー級の世界王者になったわけだし、世界で最も危険なファイターと渡り合ったんだから。デビッドは偉大なハートを見せてくれたよ。

Q:
アミール…140ポンドではなかなか相手がいないとのことですが、やっぱり階級をまとめてから去りたい気持ちは強いですか?

カーン:
そう祈ってるよ。彼らは単に僕と戦いたくないんだから。何と言ってもブラッドリーだよ。僕が階級を上げる前に戦いたいのは彼位なもんだから。僕は24歳だし最高の相手とコンスタントに試合をしたい。もし彼が戦わないなら、世界中のボクシングファンに、ブラッドリーはチキンで僕のことを怖がっているってことを知って欲しい。そうしたら147に上げるしか選択肢はないでしょ?もし140で今戦わないなら、147に上げてきたって奴とは戦わないよ。そんなビッグマネーをあげたくないからね。

Q:
147ポンドに上げたら、メイウェザー戦等のビッグマッチの前に調整試合も必要ですか?少しメイウェザーが衰えるのを待ちたい気もあるのですか?

カーン:
待たないよ。フロイドが最高の状態で戦いたい。フロイドはオルティスの後、僕と戦うかも知れないしね。その間に僕は1戦か2戦戦うかも知れないけど、フロイドは試合の間隔が長いし。オルティスの後でも戦うよ。

Q:
2012年が終わる頃、貴方はどういうポジションにいるでしょうか?PFPキングの座?

カーン:
間違いないね。僕は少しずつPFPランキングを上げてきたけど、今トップ10にはいるんじゃないかな。これからも勝ち続けて、ファンも増やしていきたい。特にアメリカでね。マリナッジ、マイダナ、そしてジュダー戦は良い試合だったし、HBOで放送もされたからファンも増えてきている。1年後にはアメリカでビッグネームになっていたいよ。僕のスタイルは人気が出ると思う。爆発的だし、スピードもパワーもある。まだ若いし、PFP最高の選手になりたいよ。

Q:
アミール…12月の試合を楽しみにしています。

カーン:
ありがとう、感謝しているよ。

以上


長い…疲れた…。

しかし、ティミー、ここまで言われたら、試合やりましょうよ…。
契約問題が解決したら、真っ先にやってやるぜ~、位言っておきましょうよ…。

まぁご本人は、少し前のインタビューで…

『カーンには興味がない。パッキャオかメイウェザーだ!』って言っちゃってますしねぇ。

頼むよ~…。

カーンvsジュダーFULLFIGHT①


カーンvsジュダーFULLFIGHT②


では、チャオです。