前に『癒す者の本分とは』では、テーマ違いだなと思ってあえて書かなかったのですが、ちょうど季節が季節なんで、昔の、あるエピソードを一つ紹介します。

24歳の時、2年近く、ジュエリーの卸営業をやっていたのですが、その取引先の一つの社長さんから思いがけずヘッドハンティングされて小売りの方に転身しました。

ジュエリーと輸入雑貨を扱うお店でしたが、ジュエリーに関しては全て自分の裁量で仕入れから販売方法から自由にしていいという破格の待遇でした。

なので、通常のものとは別に、ヒーリングアクセサリーの枠を作りました。当時はまだまったく一般市場に出てなかった「シリカブラック」をいち早く扱いだしました。

今でこそ数千円も出せば8mm珠ブレスくらい買えますが、当時はまだ採掘自体が始まったばかりの頃で、需要もなかったから、ブレスなんて8万円とか目ん玉飛び出るような値段です(笑)。ネックレスも、30万円くらいしましたね。

それでも、絶対の自信を持っていた久々に出会った「本物」だったのと、自分が特別に波動調整してから商品としたので、好評を博しました。

そんな中である春の日、社長がヒーリングやカウンセリング、健康などをメインにしているベンチャー企業の会合の話を持ってきて、一緒に参加してほしいと言ってきました。

乗り気ではなかったのですが、どうしてもと言うので、出席する事にしました。

会合を企画した方がオーナーを務めるカフェに自分たちも含め10人くらい集まりました。カウンセラーさんや、新型の浄水器を開発しただとか、凄い健康食品を取り扱っているなど、様々な新しい手法や技術や商品を紹介し合って情報交換する感じです。

みんな古ぅ~、と一人思っていました(笑)。

そんな中、一人、自分と同じようにヒーリングをされているという方がいました。実際に一人の方がエネルギーを受けて好感触を感じていました。お~、と皆が拍手をする中で、自分はどうしても面白くない事があって少し不機嫌でした。

というのも、そのヒーラーさんは花粉症持ちの方で、マスクまではしてなかったのですが、ハンカチを手にして、しきりに鼻をすすったりくしゃみを繰り返していたのです。

参加者の過半数の方が花粉症で、ちょっとうっとうしく感じていましたが、そのヒーラーさんを見てイライラもMAXになってたところで、その方が声をかけてきました。

「今日は花粉が凄いですね」

「花粉症なんですか?」

「はい、もう毎年ツライですほんとに」

「じゃあ自分で治したらいいんじゃないですか、すぐでしょ?」

・・・・・・ついつい言ってしまいました。が、ご本人さんはヘラッとした感じで、

「いや~、それができれば苦労しないんですけどね~」

これは話しにならないなと思いました。

いつぞやのコラムで、花粉症は細胞の電子が逆転現象を起こす「スピンインバーション」によって、免疫システムが異常をきたしてなるものだと述べました。そして、花粉は自然界最高の「自然食品」の一つで、決してアレルギーを引き起こすものではないと断言しました。

原因は全て自分自身。免疫が正常さを失い、さらに花粉はアレルギーの原因だという「思い込み」が拍車をかけているだけに過ぎません。

ヒーラーたる者、自身の免疫も管理できないようでは何のためのヒーリング能力でしょうか? 花粉症で苦しいのなら、自分で治せばいい。たったそれだけの話です。

しかし自分に言わせれば、花粉症になる事自体がまず信じられないと言わざるを得ません。エネルギーを扱う者が免疫に異常を起こすというのは、『ドラクエ』でスライム1匹にパーティが全滅させられるのに等しい「奇跡」です。

たかが花粉症一つもどうにかできないヒーラーなど、とっとと看板を畳んで他の手に職を持つ事です。素質ないです。そしてそういうヒーラーにかかっている方は、すぐにでも縁を切る事です。己もヒーリングできない者が、他人をヒーリングするなど言語道断です。

ヒーラーに限らず、自信満々で自然食品や体にいいというサプリを扱っている業者もそうです。そんなにいいものなら、花粉症程度、ひと月で治るでしょ?
と。結局、「本物」をみんな知らないのです。

人も物も、今の世の中には「本物を装ったニセモノ」があまりにも多く氾濫しすぎています。だからといって、普通に暮らしている方にはほとんど、良悪や真偽を判断する知識や感覚や"目"を持ち合わせていません。

ニセモノは放っておいてもいずれ淘汰されるでしょう。しかしそんな中で、ニセモノに食い物にされて深刻に悩まれている方も無数にいらっしゃいます。

「本物」だけが堂々と輝ける時が、早く訪れてほしいものです。その間は、少しずつでも自分が動かないといけないのかなと、憂鬱な想いを重ねる日々です。

たかだか『己の免疫を御せぬ者、ヒーラーを名乗るべからず』。そんな五流のヒーラーは、いたずらに患者にマイナス波動を入れてしまうだけです。