元不登校:HSC:同じものを見ても「感じること」はこんなに違う! | 不登校と中学受験ーこうして息子は学校に戻ったー

不登校と中学受験ーこうして息子は学校に戻ったー

小学校5年生のとき、不登校になった息子のヤサ男。
その後、紆余曲折を経て、中学受験、そして復学へ。
息子の本当の自立に向け、その後の歩みを綴ります。

元不登校児ヤサ男。

中学からは元気に登校していましたが、中2になってから、欠席や遅刻が増えつつあります。

 

最近も3日行って、1日休んで、また2日行って、次の日は遅刻、、、みたいな凸凹したペースが続いています。

中2になってから、いつも疲れているように見えます。

本人もそのことで悩んでいるようだったので、どうしたらいいだろうかと話していると、「声の大きな先生が嫌だ」という話がまた出ました。。。

 

ヤサ男から、「声が大きい先生が嫌だ」という話を聞くのはもう何回目でしょうか笑い泣き

声が大きいことがなぜ、そんなに嫌なのかな~。

鈍感な私にはわかりません・・・。

 

私はヤサ男が小学校6年生の頃からずっと、コンプリメントは続けていますし、過干渉にならないよう、声掛けも注意しています。

私から見ると、ヤサ男は小学校時代よりもたくましくなり、心のコップは育っているように見えました。

朝も、ぐずぐずしそうになる自分に気合を入れて、出発する日が多くありました。

しかし、すぐに疲れてダウンしてしまう。。。ショボーン

 

ヤサ男はHSCの気質が強いのですが、人混みを嫌がる、初めての建物に入る時に胸が苦しくなるなど、中二になって、その傾向が強くなっているような気がしました。

そこで、HSCのクリニックに一度行ってみようかとヤサ男に提案すると、「行く」という返事。

ところが、検索してみると、近くにはなく、予約をとるにしても相当先になる様子でした。

 

そこでさらに検索すると、そのクリニックと提携している臨床心理士さんが、うちの近所でカウンセリングをしていることを知りました。

すぐにメールで申し込むと(そのとき、ヤサ男の苦手なことや特徴なども送りました)、電話がかかってきて、無事に予約が完了。

数日後、ヤサ男と一緒に訪問しました。

 

臨床心理士のカウンセラーさんは40才くらいの男性でした。

カウンセリングが始まって驚いたのが、終始ぼそぼそと話すこと。

 

話すペースもゆっくりで、正直、私はずっと、

「もっと大きな声でハキハキ話してくれないかな~」

と感じていました。

 

そういえば、電話がかかってきたときも声が小さくて、聞き取りにくかったので、「この先生、大丈夫なの?」と思ったのでした。

ただ、カウンセリングは私ではなく、ヤサ男が質問に答えたり、質問したりするような形で、特に問題なく進んだ様子でした。

 

カウンセリングの途中、カウンセラーさんは私の方を見て、こう言いました。

 

「ヤサ男君はHSP値が高く、そうでない人に比べて、かなり疲れやすいといえます。

週末だけでは疲れがとれないんじゃないかな~」

 

私が、「ヤサ男の学校は、土曜日には半日授業があって、週末といっても一日休めるのは日曜日だけです」と伝えると、

「それじゃあ、学校に行けない日があるのも無理はないですよ」びっくり

というお返事。

 

そうか。。。専門家から見ても、ヤサ男はもう十分がんばっているのか。無理もないのか・・・。

 

しかし、ヤサ男は本当は学校を休みたくないのです。

そこで、人と一緒にいても疲れにくくなる対策はないかと訊くと、耳栓や伊達メガネを使うことをすすめられました。

 

耳栓をしてザワザワした音をカットしたり、メガネをかけて人との間に一枚壁を作ったりすることで、

ストレスが減る効果がある人もいる、ということでした。

 

その他にもいろいろなアドバイスをいただき、90分のカウンセリングは終了しました。

そして帰り道で、ヤサ男が私から見るととても意外なことを言いました。

 

あんなに声が小さい先生は初めて。俺、今までで一番話しやすかった!!おねがい

 

とても満足そうな様子でした。

え?! 本当に!? 秘密だけど、お母さんは先生の声が小さすぎて、本当のことをいうとちょっとイライラしていたんだよ・・・。

 

そして思ったのは、

「私とヤサ男とは、同じ場所にいても見えている世界がこんなに違うんだ!」びっくり

ということです。

 

あんなに小さな声がちょうどいいなら、普通に話す人はうるさい人で、大きな声で話す人は、怒鳴っているように感じるでしょう。

大きな声が苦手って、こういうことだったんだ、、、と初めて、少し、ヤサ男の苦労が分かった気がしました。

 

カンセリングのお礼に先生にメールしてそのことを伝えると、

「HSCやHSPの方のストレスにならないよう、電話に出るときも、対面のカウンセリングの時も、小さな声でゆっくり話すようにしています」

ということでした。

 

ああ、あえてそうしていたのですね。

この先生もHSPだとおっしゃっていましたから、ヤサ男の気持ちがわかるんですね。

 

帰宅後、ネットで耳栓を注文しました。その後、ヤサ男は学校に耳栓を持って行っています。

耳栓をしても、授業の声は聞こえるそうで、今のところ、いい感じだそうです。

いつも使うわけではなく、声の大きい先生や騒音が気になるときに使っているそうです。

そういえばここのところ、遅刻はあっても欠席はないような・・・。

 

このカウンセラーさんには、保健室の先生にあてた手紙も書いてもらいました。

そのことはまた次回、紹介したいと思いますニコニコ

 

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