今日はマーボー丼をゆったりいただきながら・・・。




ひで「子どもの頃、秘密基地ってあった?」


にゃん「あったよ。小学生の時、家の裏の方に機関庫があって、

そこで落ちている部品を見つけたり、

使われていない線路に沿って歩いたり。

映画のスタンドバイミーみたいだったな」



ひで「ほんとだね。僕は家から歩いて十分ぐらいのところに

小さな原っぱがあって、そこになぜだか

コンクリートの土管がひとつ横たわっていて。

友だちとその中にこもって仮面ライダーカードや

駄菓子屋さんで売っているウルトラマンの写真、

メンコを見せっこしたりしてたな」


にゃん「へえ。どんなメンコ?」



ひで「今考えても不思議なんだけど、

近所のお兄さんからもらったガンジーのメンコを持っていて

それが宝物だった」


にゃん「ガンジーのメンコ・・・(笑)」


ひで「マハトマ・ガンジーがにこっと笑ってこっちを見ているの。

僕しか持ってなかった(笑)

それはともかく、にゃんと僕の秘密基地三つあるね」


にゃん「歩いても行けるところから、
電車で二時間さらにバスで30分そこから歩いて30分のところまで。
“秘密基地”っていう言葉ワクワクするわね。」


ひで「ドンキで4千円ぐらいで買ったテントを

バッグに入れて持っていくんだよね。

これが軽くてほんとに役立つ。にゃんと僕の秘密基地は今のところ

海のそばばかり。二人とも海が好きだからな。

特に三浦海岸駅からバスに揺られて、

そこから静かな畑の道を通って突然海が現れた時には、

感動したね。あそこは事前に研究しとかないと、

たどり着けないな」


出番を待つテント

  

にゃん「ほんと。以前行った人が書いたブログをひでが見つけて、

そのブログの写真を頼りにグーグルマップで調べて。

そうしなかったらたどりつけなかったね。

途中、岩を登ったりして冒険してるみたいだった。」



ひで「人がほとんどいない静かな海で過ごす時間は、
ほんとに贅沢だね」



にゃん「日常を忘れて、ふたりでゆっくりくつろいだね。
ひでが『夏休みに田舎のおじいちゃんちに遊びに来たみたいな感じがする』
って言ってたね。ほんとにそんな感じだった。
どこか懐かしいような。」

ひで「もう少しあったかくなったら、
またあの海にも行きたいし、二人の秘密基地をもっと増やしたいね」


にゃん「まずは日本中に二人の秘密基地を作って、

その次は世界中に!

その時もテント、持ってく?」




マーボー丼を食べ終わり、あたたかいお茶をふ~ふ~しながら、

いつものように二人のゆる~い時が流れていくのであった・・・。