前に買っておいたちょっと変わったかっぱえびせんをかじりつつ。







ひで「これ、『勝っぱえびせん』だね(笑)」


にゃん「そうね(笑)受験生用なのね」


ひで「だね。勝つといえば東京マラソンどうだろう」


にゃん「ひで、何年か前に見に行ったんだよね」


ひで「2011年だったかな。僕は35キロ地点の東銀座で見ていたんだけど、

先ず最初に車いすの選手たちが来るのね。

両車線車がまったく走っていない晴海通りの長い直線を、

遠くから一台、また一台と走ってきた時に太陽がかっと照らしてね。

マーラーの交響曲が流れてきそうな荘厳な光景だったんだ」


にゃん「凄いわね」


ひで「それからアフリカの招待選手たちが来て、

日本の有力選手、実業団選手、学生選手、

そうしたら猫ひろしさんが突然走ってきてびっくりしたな。

その後時間がたって、十字架を背負ったキリストの格好をした人や、

いろんな仮装ランナーが現われ大笑い」


にゃん「ずいぶんバリエーションに富んでるわね」

ひで「見てるだけで楽しいよ。行ってみようか」


にゃん「うん」



――二人はまずハンディキャップのある選手たちの

10キロレースゴール日比谷公園へ。


ひで「凄い人だね」

にゃん「ほんと。沿道は人、人、人。

スタート地点の都庁周辺はもっとすごかったでしょうね」


ひで「ハンディキャップのある選手たちは、伴走者と走るんだね」


にゃん「走者もすごく多いから、はぐれないようしないとならないわね。

あ、来た来た、ゴール! わぁ、二人ともいい笑顔だわ」


ひで「道路の反対車線、先導車の後ろに折り返して来た

先頭ランナーが走って来た」


にゃん「凄い速さ!私の全速力でも負けちゃう!」


ひで「手前の車線、だいぶ仮装の人が混ざってきた」

にゃん「ほんとだ。見てるほうは楽しいけど、

全身着ぐるみや大きなかぶりものしてる人は、さぞや大変でしょうね。

練習もあの姿でしたのかしら。勇気あるなぁ」


ひで「せっかくだからゴールに行ってみない?」


にゃん「そうね」


――休憩を入れて、そこから有楽町線→ゆりかもめで

ゴールのある東京ビックサイトに向ったのでした。


にゃん「お祭りみたいにたくさん屋台が出てて楽しいわ。

わ、大量のバナナとミカン、パンとカロリーメイトもすごい量。

ゴールした人たちに配るのね。

エアーサロンパスのサービスもあるわ。

ゴールした皆さん、完走おめでとうございまーす」


ひで「あ、タダで飲める伊勢エビの味噌汁の整理券配ってる。もらっとこ」

にゃん「スタンドでゴールが見られるみたい。行ってみましょ」



ひで「続々入ってくるね。参加者が約3万6千人で、

競争率が10倍超えているっていうから、

いったいどんだけマラソン人口がいるんだ!」


にゃん「競争率そんなに高いの!?

そういえば近くの河川敷ではいつも道いっぱいにたくさんの人が走ってるわ。

マラソン人口かなりの数がいそうね」


ひで「でも見てると走りたくなるな。

以前Qちゃんの師匠・小出義雄さんの本を読んだ時、

初心者はウォーキングから始めるといいって書いてあったから、

二人でまずウォーキングしようか」


にゃん「そうね。家の近くに並木道があるからそこをまず歩きましょ」



運動不足解消を兼ねてウォーキング、

いずれゆっくりタイムのマラソン大会に出るのもいいかなと思うひでにゃんでした。