今日はお昼に焼きたてフランスパンをかじりながら・・・。
ひで「今朝散歩してたら、犬の親子を連れた人とすれちがったんだけど
子犬が小さくてかわいかったなぁ」
にゃん「小さいと守ってあげたくなっちゃうからかな。
かわいいって気持ちがわいてくるわね」
ひで「その人ね、家に全部で8匹犬がいるっていってたよ。
ほんとに犬好きなんだな。
小さいといえばさ、にゃんは昔ドールハウスにはまったんだっけ?」
にゃん「そうなの。中学生の頃にドールハウスブームみたいのがあって、
クニエダヤスエさんが書かれた本を夢中で読んだわ。
それで紙粘土でうさぎの家族やパンを作ったの。」
ひで「にゃんは器用だから、ぱぱっと作れちゃうんだよな。
それって今でもあるの?」
にゃん「確か押し入れの中に・・・あ、あったあった。これよ」
ひで「うわー、ちっちゃい。
でもひとつひとつが細かいところまで作り込んであるね。
押し入れの中で、退屈してたでしょ。
ようこそいらっしゃいました」
にゃん「ほんとに何年ぶりだろ。出してみたの」
ひで「よくとってあったね。もし地震なんかがあっても、
この子たちは食糧がたくさんあるから大丈夫だね。
これはお母さんと三姉妹?」
にゃん「お姉さん、弟、妹なんだ」
ひで「とっても幸せなうさちゃん家族だね」
にゃん「そうね。そういえば日本画家の東山魁夷さんも
ミニチュアをコレクションしてたんですって。
そのお気持ち、なんとなく分かる気がする。」
ひで「へえ、そうなんだ」
にゃん「前に展覧会で観たんだけど。ちょっと調べてみる。
え~と、ドイツで収集したミニチュアの人形や馬車の
小物のコレクションなどがあるみたい」
ひで「東山さんは日本画の新境地を開いた巨人だけど、
ちっちゃいものも好きなんだね」
にゃん「うん」
ふと目を戻すと、にゃんの青春時代に作ったうさちゃん家族が、
陽気にお話ししたり歌ったりしているように見えるのでした。