1年に何回か、「サッカーを見ていてよかったなぁ」と思う試合に出くわすことがある。昨日、国立で行われた川崎対甲府戦はそういう試合でした。両チームが死力を尽くした、素晴らしいゲームだったと思います。


 あらすじ(?)を簡単に話すと・・・第1戦目を3対2で勝った甲府が、第2戦もアグレッシブに攻めて先制点を奪うことに成功。決めたのは、第1戦でハットトリックを記録した、絶好調男・須藤大輔。


しかし川崎もすぐに1-1に追いつく。さらに後半にはCKから得点し、ついに2-1と逆転。トータルスコアは4-4だが、第1戦で2点奪っている川崎がアウェイゴールルールの適応でひっくり返したのである。これが後半の20分くらい。
 


 それでもあきらめない甲府。CKから再び須藤が泥臭く押し込み、執念の同点ゴール!これでトータルスコアは5-4!残り約20分をしのげば、今度は甲府がベスト4入りとなる。


 残り時間も少なくなり、「甲府、このまま勝ち抜きか!」と記者席で興奮していたら・・43分、サイドからの折り返しを鄭大世がプッシュ!おいおいおいおいーー。もう状況が目まぐるしく変わってしまい、何がなんだかわかりませんでした。これでトータル5対5、しかもアウェイゴールも同数なため、まさかの延長戦突入へ。



 延長戦開始。
ピッチ上では、足をつってしまい、その場で伸ばす選手が続出。それでも選手は、力を振り絞ってプレーしていた。勝負を決めたのは、やはり交代選手。



 延長戦後半、大橋からのスルーパスを受けた黒津の決勝弾で、甲府は沈みました。中村、川島を欠いても、ベンチにこの2人がいるんだから、川崎は強いですよ・・・。なお大橋は、バーに当てる惜しいFKもありました。去年の開幕戦で見せた位置と近かったので、決まるかなとも思いましたが。



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 試合後の大木監督。

「最後は経験の差ですか?」と聞かれると、「違う。チカラの差だよ」と一言。うーん、甲府みたいなチームにこそ、勝ち進んで欲しかったんですけどね。



 そうそう、試合後のミックスゾーンで海江田さんに「惜しかったね」となぐさめられました・・なんか変な感じでした(笑)。