明けましておめでとうございます。

 

現在、日本国内の国際バカロレア(IB)認定校等数は251校(令和6年9月30日時点※文科省HPより)とされています。

 

しかしその中でも大学がIB受験生に必須とするのはIB Diplomaです。

文科省のHPには日本国内の学校でID Diploma認定校は69校と記載されています。

 

IBDiploma取得最低点数は24点ですがIBで北大や筑波大などを受験する場合には最低34点以上が必要です。

東北大学などの一部の大学では36点以上がIB受験出願基準となっているところもあります。

特に理系の優秀大学にIB入試を目指す方は36点は取得する必要があると思います。

 

数年前までは、日本の高校でFull IBでIB Diplomaを取得し大学受験をする生徒は少なく海外の学校でIB Diplomaを取得し日本の大学を受験する生徒は大きなアドバンテージを得ていました。

 

しかし、Full IBの学校が日本で増えたこともありこの数年で超優秀大学に合格するには以前に比べて3-5点程度の持ち点の上乗せが必要となっています。

 

IBで特に重視されるのはEE(Extended Essay)とCAS(Creativity.Activity. Service)です。

 

その中でも重要なのはEEであり、EEで何を採用するのかは更に重要となります。

 

IBのEEでは指導教員のもつ方向性や癖が悪影響を及ぼすこともありIB EEの課題の選定の際には”この先生ならば指導を受ける際に信頼性が高い”と評価できる先生の教科に関連する課題を選ぶことをお薦めします。

 

EEは理系を目指す生徒であっても文学を選ぶ生徒さんが多いのが特徴です。

それには以下のような理由が考えられます。

 

※以下、一部の情報はAIに基づく情報となります。

「EEでは、IBのDPで履修した6つの科目のいずれか、または「ワールドスタディーズ」からトピックを選び、リサーチクエスチョン(RQ)を設定して研究を行います。研究成果は、英語の場合は4,000語、日本語の場合は8,000字以内の論文にまとめ、正式な学術論文の形で発表します。」

 

そのため、日本語で指導を受け母語で作成することが出来る日本語で書かれた文学作品を題材に選ぶ生徒が多い傾向が顕著です。

 

しかし、それを行うことで本来自分が目指そうと考えている学部学科や研究をしようと考えている課題との乖離が生じてしまいます。

その結果、IB受験の際に大学からなぜ学部学科とは関係ないEE課題に取り組んだのか等余計な疑問と研究姿勢を問われます。

 

そのことをしっかりと考えてEEの課題を選ぶようにしましょう。

 

EEで求められる資質は以下のように示されています

  • 高いレベルのリサーチスキルや記述力、創造性を育成する
  • 知的発見を促す
  • 独立して研究に取り組む能力を養う
  • 研究と執筆のプロセスを通じて何を学んだかを振り返る

EEに取り組む際は、次のような点に注意しましょう。

  • 教科を選ぶ際は自分の興味関心に基づいて決める
  • 早めに下書きを完成させることで見てもらえる時間が増える
  • スーパーバイザー(担当指導教員)と密にコミュニケーションをとって良好な関係を築く

EE課題を文学にとれば理系への興味を疑問視される場合も少なくありません。

 

前述したとおり、文学作品に題材をとる必要は特にはないのです。

 

課題は他の生徒が文学に題材をとることが普通だからではなく、私はこれを将来研究したいからこれをEE題材としたとするようにしましょう。

 

もちろん、経済や政治、国際関係などを大学で学びたい方であっても文学作品だけにフォーカスせずに進学したい大学学部学科に関係性のある課題を選ぶようにしましょう。

 

EEは指導教員の指導力も問われます。

 

EE課題を選ぶ際には信頼できる自分が学びたい科目を指導する教員に相談して志望大学学部学科に関わる課題を選んでください。