私の趣味の一つが飛行機です。
飛行機は乗ることも好きですが何といってもエンジン音や飛行機のメカニズムが大好きです。
メカニズムと言ってもプロではありませんので素人レベルのメカニズム好きでそれは座席から飛行機のトイレにまで及びます。
それと搭乗した飛行機の機種の多さは自慢の一つです。
始めて搭乗した飛行機は中学生の頃に乗った羽田ーマニラ線の日本航空富士号でした。(※現在も機体の一部が羽田空港に保存されているようです)
機種はDC8-32型で現在のジェットエンジンとは異なるメカニズムのターボジェットエンジン(ピュアジェットエンジン)でした。
今の航空機はほとんどの場合でAPU(発電用補助エンジン)を搭載しておりエンジン停止中もエアコンにより快適な温度が保たれます。
しかしDC8はAPUがないために羽田空港などでは外からエアコンのダクトを引き入れエアコンの代用としていましたが、マニラ空港ではそれもなく機内はエンジンがスタートしエアコンが効きだす迄は大変な暑さでした。
日本が誇ったYS11ターボプロップ(プロペラ機)にもAPUがありませんので空港ではエアコンダクトが機内に引き込まれ冷房をしていたことも今は懐かしい思い出です。
日本がモスクワオリンピックをボイコットしたのは1982年。
その年の12月にコペンハーゲンに向かった際には経由地のモスクワのシェレメチェボ国際空港で沖止めされ、ドアが開け放たれた機内前方では寒風と雪が舞い込みタラップの上と下にはカラシニコフ自動小銃を手に持ったソ連兵が仁王立ちしていたこと昨日のことのように覚えています。
その頃のヨーロッパ線はB747によるアラスカのアンカレッジ空港経由が一般的でしたが一部のナローボディジェット機はモスクワ経由便もありました。
現在のようにヨーロッパやニューヨークに直行できるような機材がなかった時代でした。
アラスカのアンカレッジ空港にはうどんの販売店がありアンカレッジでカップに入ったうどんで体を温めヨーロッパやニューヨークに向かった思い出を持つ方も多いのではないでしょうか?
その昔には、北極上空通過証明書や日付変更線通過証明書が搭乗客に配られていましたが今思えば記念に大事にしておけばと後悔しています。
でも飛行機をよく利用する仕事に就いていたことで良かったこともありました。
それは、タバコを止められたことです。
ご存じの方も多いと思いますが昔は機内で喫煙することが出来ました。
成田からロスアンゼルスに向う機内で禁煙のサインが消えて30分も経った頃でしょうか「機長の指示により現地到着まで機内は禁煙とさせていただきます」とアナウンスが入りそれからの10時間余りはヘビースモーカーの私にとって地獄の時間となりました。
日本の航空会社では1990年代末まで喫煙が可能でしたがアメリカの航空会社では1990年代半ばから禁煙となりました。
でも、そのフライトはそれ以前でしたがアメリカの航空会社では機長の権限で機内を禁煙とすることがその後にもありました。
これはタバコを止めないと辛い思いが続くと一念発起しました。
現在は禁煙を始めて丁度30年が経過しました。
搭乗した飛行機で最も古い機材はDC3です。
尾輪式の飛行機でしたので後部搭乗口から乗り込み前部の座席に行くには坂を上って行かなければなりません。
尾籠な話で恐縮ですがDC3のトイレは完全なポットントイレ、う~ん、これ以上の表現は差し控えます。
水上機はDHC-2ビーバー。雪上機ではピラタスターボポーターの搭乗経験があります。
雪上機で雪山に着陸する際には素人の私には白一色のため角度の感覚がつかめません。雪上機のパイロットはキット特別な訓練を受けているのでしょうね。
変わった飛行機ではフランス製のシュドカラベル機が印象的です。
フランス製の洗練されたスマートな機体のジェット機でしたがトイレも印象的でした。
カラベル機のトイレはおたま式です。
使い終わると取っ手を手動で回し(引き下げだったかもしれません)おたまがクルっと回り下に落ちる方式。
そうそう、カラベルにはドラッグシュート(減速用パラシュート)も付いていました。
飛行機のトイレは現在の真空式になるまでは故障が多く、ニューヨークからシカゴのミッドウエイ空港に向かう予定の搭乗便のトイレの一か所が故障のために欠航したこともありました。
でも、おたまクルっと式ならば故障もないのでは?と、ラガーディア空港で欠航したトライスター機を恨めしく思ったものです。
(※シカゴはギャングの街なんて思っていたら大間違いです。その時も会議参加のための出張した。現在のシカゴはMcCormick Place Convention Centerに代表される全米有数のコンベンションシティです。)
トイレの話ばかりになり恐縮ですが私は飛行機のトイレを使うことは嫌いです。
今から30年以上も前の話ですがたまたまビジネスクラス利用の出張がありメルボルン空港からニュージーランドのオークラウンド空港に向かう飛行機の待ち時間をラウンジで過ごしていました。
ラウンジではスタッフにカクテルやワインを勧められるままに飲み、よい心持ちで飛行機に搭乗。
機内でも一人での出張の心やすさからビジネスクラスのシャンペンやカクテルなどのサービスを満喫。
わたしは、ただ酒?にすっかりと出来上がってしまい気分良くトイレに向かいました。
スッキリとしてフラッシュボタンを押すと「ボカン」と爆発音が!一瞬で酔いも冷めその場で立ちすくんでしまいました。
機材はそこ頃デビューしたばかりのB767。B767に搭乗したのもその時が始めてでした。当然にトイレは今まで通りの水洗式と思い込んでおり真空式トイレなんて知りませんでした。
その時のトラウマから今でも飛行機のトイレは怖いと思っています。
現在、真空式トイレは飛行機だけでなくクルーズ船にも採用されていますがトイレのフラッシュボタンを押す際には身構えてしまします。
そうそう最近の日本の航空会社の機材ではウオシュレット付きのものもありますが、あれって温水の出る時間が短すぎると思いません?
船と違って清水を機内で作ることはできないので仕方はありませんが。
そんな話をバンコクのインターナショナルスクールに在籍している日本人生徒と話していたら「飛行機のトイレを使ったことがないのでわからない」と言われたのにはビックリ。
東京~バンコク線は冬季には所要時間は6時間を超えることもあります。
バンコクに住んでいる日本人生徒ですので年に1-2回はバンコクと日本を往復していると思いますので驚きました。
結局、トイレの話に終始してしまいました😥
次回は、私が航空会社を選ぶ基準についてです。