大学総合入試の小論文は国公立大学では長文を読み要約や課題文の主要個所を指摘し自己の意見を書かせるという問題構成が一般的です。

 

各問題共に解答に求められる文字数制限があり日頃から新聞や小説などで要約力を身につける必要があります。

 

特に情報をネットに求める若者は自分が求める答えだけを簡単に得ようとするバイアスが強いようです。

ネットでは検索履歴から検索に関する内容のものばかりが表示されるため、自分が検索している情報はそれらを検索しない方々にも共有される情報と勘違いされる場合も見受けられます。

 

そのため、狭隘な囲いの中でしか答えを求めない方々が増えていることからも小論文により一方的なバイアスに傾かない広い知識から生まれる本質を見極める視野を持つ人を大学が求めるようになっているようです。

 

また、小論文の出題内容は受験する学部学科とは全く関係ない課題も多く見受けられます。それらの小論文問題を克服するために他の学部学科の過去問題にも挑戦し、日常的に社会問題意識を持つことが必要です。

 

以下は、HP上で小論文過去問題を掲載している横浜市立大学国際教養学部総合入試の令和6年度の小論文過去問題です。

https://www.yokohama-cu.ac.jp/admissions/admissions/kakomon/j8907d00000005yv-att/2024_12_kyouyou_shouronbun.pdf

 

長文の課題文ではなくグラフを読み取る形式の小論文課題の場合もあります。

以下は、HP上で小論文過去問題を掲載している北九州市立国際関係学科総合入試の令和6年度の小論文過去問題です。

https://www.kitakyu-u.ac.jp/uploads/55b20df605946b63a455c241b8feb8e1.pdf

 

 

私立大学の場合はそれとは異なり課題文(短文の課題、長文の課題など課題文の長さは大学により異なります)を読ませて自分の意見を600-800字程度で記述する問題が一般的です。

その他、要旨と意見を別々に記述させる場合も少なくありません。

 

以下は、HP上で小論文過去問題を掲載している二松学舎大学国際政治経済学部総合型入試の令和6年度小論文過去問題です。

https://www.nishogakusha-u.ac.jp/admission/exam/pdf/appeal.pdf

 

以下は、HP上で小論文過去問題を掲載している獨協大学国際教養学部自己推薦入試の令和6年度小論文過去問題です。

https://nyushi.dokkyo.ac.jp/wp-content/uploads/2024/05/ronbun_kokusai_2024.pdf

 

 

受験生が身につけている学習指導要領外の教養のアウトプットを見極めるのが小論文試験です。