なんだか月一くらいの更新で落ち着きつつあるのでしょうか。
機嫌良く過ごしていますので、ご心配なく。

12月もなんだかバタバタと過ごしてしまいました。
チューリッヒ、ロンドン、パリと
各週末を絡めて移動して、
今週末が今月初めて自宅で過ごせた週末。

ヨーテボリの自宅は今まで一人で住んだなかでも
一番大きなアパートってのもあって、
掃除するのも大変なんやけども、
年末ってのもあるししっかり掃除してすっきり爽快。

北国の冬至周辺でとにかく日が短いから
基本的には家でこもって過ごしております。

----------------------------------------------------

実はこの週末から冬休みで(有給消化しするために)、
でも今年のクリスマス・年越しは帰国しないことになり、
自宅でいかに快適にリラックスして過ごすかが当面の課題。
実はチューリッヒから送った引っ越しの荷物が
2か月たとうとしている今もまだ届かず、
本も数冊しかない、CDも数枚しかない、DVDもない、
なんて状況で。

なので久々にiTunesで映画のレンタルを。
しばらくぶりに開いてみたら
セレクションが大分増えてて良い感じですね。

で、今夜選んだのは
前からずっとみたかった2003年のドイツ映画、
“グッバイ・レーニン!”でした。

旧東ドイツの共産党の運動に熱心だった母が
ベルリンの壁崩壊の前後に心臓発作で昏睡状態となって、
昏睡から快復した後も、ショックでの再発を避けるために、
息子が旧体制のままで世の中は動いていると
いろいろ演技や演出をするって話。

このプロット聞いた時点ですでに涙腺緩むよね笑

途中ドイツ的なちょっと(いやかなり)垢ぬけない演出もありつつ、
でもクスッと笑わせるユーモアも随所にあり、
そして最後の最後は、もう大号泣。

ネタばれになるから書かないけど、
息子の優しさとひたむきさと
母の息子へのまなざしがもうね。


生まれた環境、育った環境が違えば、
そりゃ得られるものも違うし人格形成も違うし、
隣の芝は青いし、
でも自分の居場所は
どこでいてもどこにいっても自分の居場所以外の何物でもないし、
そのなかでも停滞することなく
何をもって前進・進歩を定義するのか、
何をもって自分自身を満足させるのか。

それを地に足付けて考えて
自分自身と向かいあえれば、
その場所での幸せも見つかるし、
いざ不可避の変化が起きても
それに対応できる自分がいるはずで。


祖国を離れた根なし草生活ももうすぐ6年目
なんていう自分の状況も手伝ってか、
そんなことをがっつんと感じさせれた映画でございました。

本当に秀作。
ぜひお勧めです。


グッバイ、レーニン! [DVD]/ダニエル・ブリュール,カトリーン・ザース,チュルパン・ハマートヴァ
¥2,940
Amazon.co.jp