ポーランドへのとても充実した旅行から帰ってきて
そろそろ1週間程経ちます。

半端ではない心身へのストレスで
スイスに戻って来てから
免疫系の不調による病気をして、
それも完治はしないままの1週間の旅行で、
いくらハッピーな旅行だったとはいえ
帰って来てからの疲労感は結構なもので。

過度の疲労で免疫システムが再度ダウンしまして、
現在絶賛風邪ひき中です笑

という訳で、自宅でこれ以上もなく
大人しくだらだらしている土曜日の午後です。

ちなみにそもそもの病気はほぼ完治で、
お医者にももう大丈夫って言われたのでご心配なく。

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さて、実はわが身に色々変化のある2013年。

去年6月の末に無事博士課程の最終試験も合格し、
7月一杯で長かった学生生活も終了。
8月からは木質構造に特化したチームに所属を移し
博士研究員(いわゆるポスドク)としての日々を送っています。
日本での長かった出張もポスドクとして。

その契約も実は今年の7月一杯まで。

諸事情あって今の契約は延長しないことで
ボスと合意したのが今から数週間前。

という訳で、
さあ次は一体どこで何をしようか、と。


今まで実は脇見もせずに
結構猪突猛進的に進んできていて。
もちろん要所要所
手を抜きつつの学生生活でしたが。

避けられぬ事情がいくつかはありつつやったけども、
東大での学部と修士の6年間と、
ETHの定める博士課程の最低所要時間(3年)で
学位を習得することに結果的になったのは事実で、
ちょっとそろそろブレークしても良いかしらなんて
そんな気分にもなってきています。

特に図らずも日本で過ごして半年間に感じたことは大きくて、
やっぱりちょっと息切れしてたのかななんて感じたり。

脇目をふらなかったおかげかなんなのか、
仕事のオファー自体はいくつか頂いていて、
そのいくつかは確かに今の僕にしか出来ない仕事もあって、
自分自身の都合と先方の都合を
どう折り合いをつけて
お互いにポジティブな方向に
どう持って行くか、
そんな交渉を始めつつありはします。

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博士課程を終えてからの仕事は
自分の新しい研究成果を世に発表するために
がりがりパイオニア的作業を孤独にする感じではなくって、
過去数年間に積み上げてきたものを
プロジェクトメンバー皆で協力しあって
アウトプットをしていくものでした。

もちろんその作業の中にも
挑戦もあれば困難もあれば
自分自身にとっても全く新しい経験もありはしつつ、
でもその感覚はlearnt furtherというよりはexperienced more
っていう方がしっくりくる時間で。

その状況が半年以上もう続いているから
博士課程の時期の尖り気味な思考回路は
ちょっとお休みしているなと
ここのとこ感じていたのです。

学術的creativityはもちろん
今後アカデミアで生きて行くなら
常に尖らせておかなきゃな物やし、
それ以前に一人間としての思考の感度も
ややもすると鈍っているのかもなんて気持ちも出たりして。

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割と休みなく突っ走って来た後
ちょっと息切れして筋の延びていた自分を実感した今、
ねじの巻き直しをしたい。

自分というボールを腐らせず
改めてよく弾むボールと仕立てるには、
きっと学術的creativityなんてものは放置で良いんやけど、
人間として感じて考えるものを
もっと大事にして過ごす事が大事なのかななんて
そんなことを思う今です。

そう言えば最近人と会って話をするのが
以前よりももっと好きになっているし、
旅行は飽きつつあるなんて言いながらも
次の旅行の計画はたくさん立てつつあるし、
一時期あまりしなかった読書も
気がつけば最近たくさんしているし、
こんなにダラダラと長いブログ記事も
久しぶりに書いてるし、
実は再びの自分磨きの時期に
本能的にすでに突入しているのかしらん。

なんてね。

恩人ロバート君から
「いろいろ急ぎ過ぎじゃないの。ちょっと息抜きなよ。」
と言われ続け久しいんやけども、
今後の仕事の不透明感と疲れがないまぜになって
どんな息抜きができるのかしらんってもがいてきた中、
すこし地に足がついた感覚が今あるのかも。



次はどこで何をするのかまだまだ分からんけど、
不安はあんまりというか全然なくって、
むしろ機嫌よく前向きに過ごせそうな日々でございます。


あー、長くなっちゃった。



最後、おまけにポーランドの旅行からの写真でも。
 
かれこれ10年近くずーっと行きたかった教会。
普通の観光客はまず行かないような辺鄙な場所にあります。

 
その教会の内部。

 
そしてワルシャワの旧市街、王宮前の広場。

この旅行記も忘れる前に書かなきゃねー。