ゆったり過ごした週末。
そして何故か食欲が爆発した週末。
最近意識的に運動量を増やしてるせいかも。
でも一日で卵4つ分に納豆2パックとかやりすぎ。
気をつけないと。
昨日は昼から前から約束してた買い物。
郊外のショッピングエリアにくりだし
スポーツ用品を中心にいろいろ買い込む。
夕方には毎年恒例のStreet Paradeを覗く。
昼日中の町が
クラブ状態になって、
半裸の老若男女が歩行困難な程に集結。
酔っぱらって参加したら楽しいけど
荷物あって、酔っぱらってもなかったら、
なんかげんなり笑
しかしこのチャンスを逃してはならないとばかりに
奇妙奇天烈な格好をする人がたくさんいたり、
20才そこそこの男の子に一緒に写真撮ってとせがまれたり(あれ?)、
同行者によると僕に熱烈な視線を送る人がいたり(あ、これも男子ね。あれれれ?)
と、雰囲気を楽しみ(?)はしたのです。
さて、イタリアの旅行記を続けます。
7月27日(水)
アッシジを去る日。
アッシジからフィレンツェ方面へ戻る電車が本数が少なく、
一本のがしたら面倒なことになるから
朝ちゃんと起きて朝食をささっと食べる。
問題なくチェックアウトも済ませ、
サン・フランチェスコ聖堂を見上げるバス停にて、
行き先表示を堂々と間違えているバスに乗り、
アッシジの鉄道駅へ。
切符を買おうにも自動券売機がカードを読み込まず
窓口も開いてないから往生してたら
韓国人観光客らしき女の子か
僕に遠慮がちに近づいて来て
もごもごとどこかを指さしながら何かを言う。
頭の中では
「この子は僕が韓国人な気がしてても
あんまり自身も持てずに、
でも親切にチケットを買える場所を教えてくれてるんやね」
と、さっと考え巡らしてたら
その子の言葉が一瞬ドイツ語っぽい響きに聞こえてね。
何語で返事するかと考える隙なしに
反射神経で
「あ、チケットはあっちで買えるの?ありがとう!」
と勢いよく大声でドイツ語で答えた僕。
向こうの表情が一瞬凍りました。。。
期待してたのは韓国語か
たどたどしい英語程度の返答やったろうからね。。。
その親切な女の子が指さしたのは
イタリアの駅に良くある駅付属のバーのカウンター。
まさかそこでチケットを買うとか、ぴんとこなかったから
券売機で僕の後ろに並んでたおそらくイタリア人の初老の夫婦に
「あの子が言ってたのってこのカウンターのこと?
ここでほんとに買えるんですかね?」
と、今度は無意識に英語。
ご夫婦はあんまり英語が堪能ではなかったようで、
「まあ、そうじゃない?」といった感じの曖昧な表情を浮かべる。
こっちも確信がもてないまま
バーカウンターのおじさんに
「ここで電車の切符買えるの?」
と、これは普通に英語で聞くと、
おじさん、
「うん。どこ行きたいの?」
と、イタリア語。
英語で聞いてイタリア語で返されたら
これは英語はあんまり通じないってことなんで、
ここまでの勢いのせいもあって
「Arezzo(アレッツォ)までの片道一枚おねがいしまっす!」
とやたらと威勢の良いイタリア語が飛び出した僕。
どれも別に難しい文言ではないけど、
それぞれの言語のスイッチングが自分の脳にあるのに気付いて
大変興味深い思いをしたのでした。
さて、電車にも無事乗り、
たどり着いたのはアッシジとフィレンツェの間にある
Arezzo(アレッツォ)という街。
まあマイナーな街ですが、
ちょっとマニアックなとこで説明すると、
某有名映画『ライフ・イズ・ビューティフル』で
強制収容所に送還されるまえに
ロベルト・ベニーニ演じる親父と息子が済んでた設定になってる街。
いくつか興味深い教会があるのと、
丁度お昼時に通りがかるからランチをここでしようとした訳。
“ピサ様式”の教会。
この様式のものは初めて見たけど、
中には入れず、
天気のせいもあって、
このいろんな装飾パターンのファサードの列柱が妙に不気味で。
うろうろしてたら結構本意気の雨が降り出し、
時間も丁度お昼時やったから
この広場から鉄道駅の方向へちょっと戻る辺りにある
レストランへ。
これは実は事前にネットで情報を調べておいた場所。
レストランというよりは
自家製パスタとか肉製品とか
アンティパストを売ってる惣菜屋(?)がやってる食堂。
なので建物間口はレストランではなく
完全に食料品店です。
奥に2階に上がる階段があって、
食堂は2階という欧州では珍しいパターン。
ほっこりと可愛い雰囲気の店内に
この上なく感じの良いウェイトレスさんに
嫌でも期待が高まります。
頼んだのは
前菜にサラダ、
メインはプリモからパスタのお勧めを聞いてみたら
ポルチーニと黒トリュフのクリームソースのラビオリとのこと。
実はラビオリって今まであんまり美味しく感じたことがなくて、
一瞬まよったんですが
まあ、お勧め聞いといてそれ頼まんのもあれやし
それを注文。
サラダは普通のサラダ。
でもオリーブオイルとバルサミコのクオリティのお陰で
レベルの高いサラダに。
そして肝心のパスタ。
パスタそのものの質の良さは言うまでもなく、
ちょっと今までしっくりこなかった
フィリングのリコッタチーズの食感が
ざらつかず、でも滑らか過ぎずの絶妙なライン。
ソースもトスカーナといえばのトリュフの香りがふわりとしつつ
意外とさらっと、でもコクがしっかりあるクリーム。
このクリームとラビオリのフィリングの塩加減のバランスが最高。
つまりソース自体ははちょっと薄味なんやけど、
これが一緒に入ってるポルチーニと食べると
ポルチーニの食感と合わさって、うす味がむしろ良い感じ。
一口目から最後の一口まで
口に運ぶ度に唸りをあげたくなる時間。
もう、最高に幸せでしたー。
ビールもしっかり飲んで良い気持ちやし、
雨脚が強くなってすぐに出る気もしなったから、
普段はめったに頼まないデザートも。
ここまで雰囲気、サービス、接客、味とパーフェクトで、
これでデザートまで上質やったら
これ以上のランチはなかなかないと思いつつ。
本日のデザートから
あえて定番のティラミスを外して
変化球のチーズケーキとエスプレッソを。
しばらくして現れたのは
お店手作りのレアタイプのチーズケーキ。
土台のビスケット部分が結構しっかり目の厚さ。
トップには見るからにフレッシュさが感じられるベリーのソース。
一口口に運んでまた唸り声。
予想を反して温めてあったケーキ。
そのおかげでふわふわのチーズクリームの部分はより滑らかな食感に。
厚さはあれどみっちりしていない粗目に砕いたビスケットは
クランチーな食感がしっかり残りつつ、
口に入れた瞬間から後味まで
常に味に輪郭を与えるベリーの酸味。
美味。
という訳で、
今までいろんな旅先でいろんなランチをしてきましたが、
このランチがこれまでのベストでございました。
シンプルにシンプルに美味しさを磨くと言った姿勢で、
どの店員とはなしても感じが良く、
もう言うことなし。
ちなみにメニューに縛られずに
一階の商店でその日に扱ってるものを見ながら、
これをこういう感じで料理してっていう注文もできるようです。
まあ、これはレベル高すぎやけど。
これだけ良い思いをして
サラダ(大きなの)、ラビオリ、ビール(600ml)、ケーキ、エスプレッソと
しっかり以上の飲み食いで
20ユーロそこそこって、値段もお手頃で!
これはまたここら辺に来る予定があったら
絶対また食べに来ます。絶対。
という訳でこちらがお店の情報。
もう伝わってると思うけど笑、お勧めです↓
Gastronomia Il Cervo
Via cavour, 38/40, 52100 Arezzo, Italy