本日の帰り道。

いつもの森を抜けるスーパーへの道にて

キツネが出ました。

びっくり。

化かされなくて良かった。

いや、今も化かされっぱなしで気付いてないだけかも??




さて、とぎれとぎれのトルコ旅行記を続けますよ。

ここまでの歩みは その1 その2 その3 その4  をご参照くださいませ。


12月27日(月)


トプカピ宮殿にて

じっくり心を満たした後。


気付いたら何時間も歩きっぱなしで、

さすがに疲れたからベンチに座り込み、

ぼけーーーーっと過ごす。


写真撮ってとせがむ中学生の相手をしたり、

隣の団体客の与太話を聞いたり、

やたらと緑色の鮮やかな鳥が飛び交うのを眺めたり、

この後の行程を考えたり、

そしたらうっかり居眠りしかけたり。


結局トプカピ宮殿に触発され、

オスマントルコの建築をもうちょっと見たくなり、

眠たい頭と重たい足を動かし、

Rustem Pasa Mosqueというモスクを目指し歩き始めました。


が、

なんとなく地図を確認しながらも

完全に道に迷った僕。



観光客もほとんど来なさそうな

地元色むんむんの問屋街の細い路地をさまよう。

ここで狭い路地に連れ込まれたら

簡単に金品強奪されちゃうかもねーと思いつつ、

にょろにょろ歩いた末に

丘の上のとあるモスクに到着。


とにかく今どこにいるか確認をしたくて、

モスクから出てきたおじさんにアタック。

英語はからっきしやったけど、

学校の先生だという口ひげをたくわえた親切なトルコ人のおじさんは

“Bayazit! Bayazit!”と繰り返し、

地図を指さし教えてくれたのでした。

おじさん、ありがとう。


その後おじさん、

「せっかくやから中入っていけ!」(推定)

と言ってくれ、入ったBayazit Mosque↓
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
観光客のほとんどいないモスクは

厳粛な空気を湛えていました。



無事現在位置も確認できたので、

おじさんにお礼を言い、

再び問屋街の中へ。

ちなみに、目的地とはかなりかけ離れた場所で迷ってたみたい笑


なので、結局目的地も変更して、

別のオスマントルコ建築の名作らしいモスクへ↓
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
Suleymaniye Mosque(スレイマニエ・モスク?)です。


外観だけでは他のモスクと区別するのは難しい笑

けど、中に入ったら驚き。

このモスクはこってりながら

随分明るく清潔感の溢れる装飾。

他のモスクの様な薄暗くくすんだ雰囲気がない。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
中心のドームから吊られる照明。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
そのドームを見上げる。

ね?とても爽やかで軽やか。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
別の個所を見上げる。


ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
そして、床に敷き詰められた絨毯。

なんか宇宙を感じます。


そんなモスクを訪ねた後は

再び問屋街へ笑

しかし日も暮れ始めてて

さすがにちんたらは歩けないと思い、

さくさく進みこの日最後の目的地へ。


エジプシャン・バザール(スパイス・バザール)です↓
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
一体どんな雰囲気かと楽しみに訪れたら、

観光客をどうやって捕まえるかという問いに

不適切な正解を見つけた兄ちゃん店員がいっぱいいて

ややげんなり。

いや、雰囲気は活気があって楽しいんやけどね。。。


でもそんなげんなり気分も

この日の夕食ですっかり払拭↓
ごとうゆたかのNoch einen schritt weiter !
このナスの下に

野菜とラムのトマト煮が隠れています。

バザール内のレストランにて。

ビバ、トルコ料理。

ちょっとオリーブオイル効きすぎな感もあったけど、

もたれることもなく美味しく頂きました。


時間が早かったせいもあって、

広い店内、客は僕一人。


一人ゆーっくり食事を取る東洋人が珍しかったのか、

店員達も好奇の目で僕を見て、

その空気感が気に入って、

余計にゆっくりゆっくり食べる僕。


食後のビールもゆーっくり飲む。


これぞまったり一人旅の醍醐味といったところ。


お会計済ませてレストランを去る。

腹ごなしに雨上がりの夜の町をとろとろ歩き、

30分程かけてホテルの近くに戻り、

バーの屋上テラスにて一人ビール。


隣の席のアメリカ人達としばし雑談。

アメリカ人達の去った後は、

目の前の席のアラブ系の母娘の様子を

見るともなしに見る。

お母さんは60歳くらい、娘さんは10代半ばといった感じ。


娘さんがレストランの店員と

慣れない英語で話し、

お母さんはそれに頼るしかない。


おそらくトルコではない国の、どこか地方から出てきて

慣れない都会で感じる心細さのなかにも

二人の間に流れるおだやかな空気を漂わせる。

二人で仲良くピザとサラダを分け合い、

デジカメでお互いの写真を取り、

大きな声を出さずにはしゃぐ二人に

激しく心動かされる。

あー、今思い出しても心がほっこりする。



そんな心温まる光景と、

再び雨の降り出した夜のイスタンブールを眺め、

ゆっくりゆっくりと夜は更けていくのでした。