本日は午後に、
Empaで僕の所属するBuilding technologiesのDepartmentの一員である
Fire Lab.(火災研究室)の実験を見学。
というのも、
先日そこの研究室のシニアサイエンティストの人に
木質繊維板断熱材の防火性能について、
分からないことをいろいろ質問してたら、
ちょうど話題に上がった断熱材を使った
天井構面の防・耐火性能試験を予定しているということで、
よかったら見においでとお誘いを受けてたのです。
今までいろんな実験に立ち会ってきたんですが、
これが一番スペクタキュラスな実験でした。
4m×5m位の天井面に
3種の断熱材と3種の厚さを組み合わせて9通りの断熱の仕様を
木軸の構造の中に割りつけて、
巨大な炉をその天井面で蓋をして、
燃やす、
という実験。
炉にはのぞき窓が付いていて、
随時燃焼具合を目視で確認できて、
つまり燃え盛る炎に徐々に冒されていく
9通りの断熱材達の9通りの末路を観察できるという訳。
この炎の具合がとにかくものすごくて、
巨大な炉の中で生き物のように
渦巻き広がり、
その中に自分がいるところの想像をしただけで、
あわてて覗き窓の蓋を閉めて炉から離れて
息を整えるほどの迫力。
いや、火事の現場に立ち会ったことはないけど、
惨いものですね。
火の用心です。
詳しいことはこんなところに書けませんが、
とりあえず初めて燃焼系の実験に立ち会って、
感じること学ぶことがたくさんで大満足。
ちなみに1時間半ほどの立ち会いの間で
すっかり服に煙が染み込み、
オフィスに戻ってからは
誰かが部屋をに入ってくるたび
「火事か?」
「なんか臭う」
「燻製食べた?」
等々、何かとコメントを残していったのが印象的。
いや、正確にはオフィスの外まで臭いは広がってたみたい。
も一つちなみに、
この実験を行ってるプロジェクトで
防・耐火ではなく構造部分を担当している
ETHの構造系の研究室の人達とも知り合い、
あいさつついでに立ち話を。
そのうち彼らの実験も見学したいなぁと。
などと、珍しく日中の様子を報告してみました。
最後に今日もおまけ写真。
昨日紹介した(→ こちらをご参照くださいね
)MFO-Parkの別視点の写真を。
まだ蔦に覆われてないフレームの図。
育ち切った時のことを考慮して、
日照灯もちゃんと付いてます。